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ワタル
ワタル
能力があること以外はいつものように生活しているワタル、それは他の高校生にも同じことが言えた。
カナ
ワタル
カナ
カナ
ワタル
カナ
その日のノルマを達成したものはもう次の日まで戦うことが出来ない。
少しでもサポートをしてあげたいと考えたワタルはカナの相手探しに付き合うのだった。
ワタル
カナ
人が来る場所といえば公園、その考えが甘く、高校生などいるはずもなかった。
と思っていたが、1人何か叫んでいる少女を見かける。
サトコ
カナ
ワタル
周りから注目を浴びているにもかかわらず相手を探し続ける女はサトコ、彼女もノルマを達成するために焦っているのだろう。
カナ
カナ
サトコ
カナが体制を整えずにサトコに向かって走り寄っているところで彼女はいきなり攻撃を繰り出した。
サトコ
サトコのバンドが乾かないうちに攻撃が当たりかける、だがそれを間一髪でかわす。
カナ
カナ
カナは大きく息を吸い込みそのまま吐き出す。だが彼女の力のおかげで吐き出した息がシャボン玉となりサトコに襲いかかる。
サトコ
無数のシャボン玉をかわして再び攻撃の準備をするサトコ。
サトコ
そう言って皮膚のボンドが乾いていない液体の状態のまま手をカナに向かって思い切り振る。
液体は飛んでいくのが速い、その速さはカナにも避けることができなかった。
カナ
ワタル
ワタル
カナ
彼女は深く息を吸い込む、深く、深く… そして
カナ
サトコ
そう、カナは浅く息を吐くことで無数のシャボン玉を出すのではなく、1つの大きなシャボン玉を出そうとしていたのだ。
サトコ
カナ
サトコ
カナ
深く吸い込んだ息もようやく吐ききったカナ、体が酸素を求め過呼吸になる。
サトコ
大きいシャボン玉を見たことがなかったのだろうか、そのままサトコは気絶して倒れてしまう。
カナ
カナ
ワタル
ワタル
カナ
ワタル
2人は話しながら帰る、明日もまた頑張ろう、そう決意した2人。
ワタル
カナ
サトコ
サトコ
サトコ
ワタル
サトコ
サトコ
サトコ
ペナルティのお知らせ、それは初めての出来事だった。
能力を失う、それは自分自身の、このおかしい能力が無くなる、ただそれだけだと思っていた。
だが今目の前にいるのは能力は失わずに、目が見えなくなっている少女。
ワタル
カナ
2人はもう何も言わなくなり、そのまま帰っていくことしかできなかった。
サトコ
サトコ
サトコ