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あれから4ヶ月。 颯とは、いろんなところに行った。 ゆうえんち
あれから4ヶ月。 颯とは、いろんなところに行った。 遊園地、カフェ、ドライブなど、颯が行きたいとところややりたいことを中心に、言ってたものはもう全制覇したんじゃないかな。 そして今日は、颯の誕生日前日。 __俺の死ぬ前日でもある。 俺は前祝いだと言って、颯を家に誘った。 ……まぁ、そんなのはただの言い訳で、自分が直接祝いたいっていうわがままなんだけど。
ピンポーン
藍堂 有利
ガチャ
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
神代 颯
今日は颯が来るから焼き肉にした。
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
………これで、颯と過ごす時間も終わり。
神代 颯
こうやって食べ物に目を輝かせてる幸せそうな顔も。
神代 颯
美味しそうに食べる姿も。
神代 颯
優しく笑いかけてくる表情も。
もう、見ることができなくなる。 ……あれ、何か…寂しいな。
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
神代 颯
藍堂 有利
え、嘘。 俺、泣いてるの? 目元に触れると、指先が濡れていた。
藍堂 有利
涙を止めようとしても、自分の意志とは反対に、どんどん溢れてくる。
藍堂 有利
あれ、どうしよう。 全然止まらない。 止まってくれない。 止まれ。 止まれ。 早くっ…
ふわっ
突然、全身が颯の香りに包みこまれた。 ぎゅっ
藍堂 有利
神代 颯
俺は、颯に抱きしめられていた。
藍堂 有利
神代 颯
やめろ。 俺に優しくするな。
神代 颯
違う。 そんなつもりじゃない。 俺は颯に嘘をついてるのに。
神代 颯
やめろ。 俺には、そんなことを言ってもらえる資格なんかない。
神代 颯
やめて。 お願いだから。
神代 颯
藍堂 有利
やっと止まりかけていた涙が、一気に溢れた。
藍堂 有利
神代 颯
そんな優しい目で見ないで。 俺は、颯に何も言わずに死のうとしてるのに。 俺には、優しくしてもらう資格なんてない。 あの時は、涙なんて1滴も出なかったくせに。 何で今更。
藍堂 有利
神代 颯