〜すとぷりマフィア〜

赤の初めての「お仕事」から一ヶ月後…

さらに一ヶ月後…

俺たち、武器がなきゃ技も出せねぇ、

どうすれば、

青を助けれる？

紫くん？！

いや、違う、あれは、、赤だ。

バタバタバタ

てってってってって

やばいんちゃう？

その夜

赤くんを、手放すしかない。

正直、赤は大好きな弟で、手放したくなんかない。

何で、

何で

俺はマフィアをするために

弟を捨てるんだ？

ガチャッ バタンッ

大丈夫だから。

バタンッ

夜:赤side

あれ？なんか、みんな暗い顔してる

話しかけないでちょっと離れた所から盗み聞きしよう

え？

俺を…手放す？

いいの？

青兄は本当にそれでいいの？

少し離れた所から聞いてるから顔が見えない。

見たいけど、下手に見たら、前みたいにバレる

あぁ、泣きそうだ。

お兄ちゃんたちは悲しくないのかな？

俺は

俺は

絶対に離れたくない。

みんなのために、頑張って、練習して、

やっと追いついて、

マフィアとして、お仕事してるのに！

プツッ

…もう、捨てられるんだろうな

明日にでも。

なら、明日、家出しよう。

明日の夜。

それまでに今日までの恩を感謝で伝えて。

…何で泣いてるの？

俺はもう辛くも、怒りも、悲しくもないのに。

何で入っちゃうんだろう

これだけは本音だな

まぁ自業自得ってところかな

もういいや

今家出しよう

金ならあるし

結局来てくれるだろう莉沙ちゃんに大事な物を持って来て貰えば

ガチャッ バタンッ

今思えば、この日、この時から

俺の人生はどん底に堕ち、

表情も感情もなくなり

たった一人の人しか信頼できなくなった。