コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
巫女の仕事は朝早い
起きて掃除、洗濯、食事
これをすべて午前中には終わらせて、午後はお祓いしたり、妖怪退治の依頼を受けたり
桜乃山 零
一通りのお仕事を終えて一段落
特に用が無ければ御札の補充やお守りを作る
今日は特に用がないからゆっくり御札を作る…
青藍
はずだった
桜乃山 零
青藍
青藍
桜乃山 零
青藍
桜乃山 零
桜乃山 零
この私の背中に引っ付いてバタバタと暴れる子供
子供に見えて子供じゃない れっきとした妖怪だ
私とこの子が出会ったのは1ヶ月前のこと
桜乃山 零
依頼が終わり雪山を下っている途中のこと
猫
桜乃山 零
鳴き声が草むらから聞こえて近づくと
小さな猫が倒れていた
桜乃山 零
桜乃山 零
時々こうして妖力が切れた妖怪が倒れている時がある
いつもなら無視をしていたが
桜乃山 零
その綺麗な銀毛に私は手を伸ばして自分の霊力を渡していた
桜乃山 零
猫
そして次の日からここに来るようになって私にこうやって絡み始めた
青藍
桜乃山 零
桜乃山 零
青藍
彼女が御札に触れるとバチッと火花が散った
桜乃山 零
桜乃山 零
青藍
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
ミツ
桜乃山 零
お盆にお茶を乗せたお姉さん
この方はミツさんと言って彼女もれっきとした妖怪
絡新婦と呼ばれる大変美しい妖怪だ
青藍
ミツ
ミツ
ミツ
青藍
桜乃山 零
桜乃山 零
ミツ
ミツ
ミツ
桜乃山 零
青藍
桜乃山 零
猫が妖怪になるには10年は必要と言われる 更に上の猫魈になるには30年必要とされる
桜乃山 零
桜乃山 零
青藍
ミツ
ミツ
桜乃山 零
目の前にお茶を置かれて御札を箱にしまった
青藍
彼女は私の膝に寝転がり撫でてと言わんばかりの顔をした
桜乃山 零
ミツ
ミツ
桜乃山 零
桜乃山 零
髪を撫でると彼女は嬉しそうに笑った
青藍
桜乃山 零
私は妖怪からしたら嫌われ者だ
基本的に人間の味方をする敵だって見られることが多い
そして人間からも嫌われている
妖怪の味方をする敵
そう、私は中立な立場でいつも事件を解決している
それが亡き母からの教えだからだ
桜乃山 零
青藍
桜乃山 零
名前を呼ばれて下を見ると頬に手が添えられた
青藍
桜乃山 零
青藍
そう言うと頭を撫でてきた
桜乃山 零
ミツ
ミツ
桜乃山 零
桜乃山 零
女性
女性
桜乃山 零
境内の方から声が聞こえてきた
桜乃山 零
ミツ
青藍
桜乃山 零
桜乃山 零
女性
女性
桜乃山 零
女性
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
女性
桜乃山 零
霊力を足元に集めて宙へと浮かんだ
私は修行をしている身 霊力で身体を浮かせる事が出来る
桜乃山 零
到着したのは暗闇の森
ここは昼でも夜でもずっと暗い森
ドスッドスッ
桜乃山 零
つるべおとし
桜乃山 零
桜乃山 零
つるべおとし
大きな顔は少し悩んだ後大きな口を開いた
つるべおとし
桜乃山 零
つるべおとし
つるべおとし
桜乃山 零
つるべおとし
桜乃山 零
桜乃山 零
指を刺された場所に行くと首の折れた地蔵が立っていた
つるべおとし
つるべおとし
つるべおとし
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
つるべおとし
つるべおとし
桜乃山 零
ドスッドスッドスッ
桜乃山 零
桜乃山 零
折れた頭を拾い上げる
桜乃山 零
青藍
女性
少女
ミツ
ミツ
桜乃山 零
ミツ
少女
女性
女性
桜乃山 零
女性
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
女性
少女
桜乃山 零
ミツ
ミツ
桜乃山 零
青藍
桜乃山 零
青藍
ミツ
桜乃山 零
お風呂、食事、精神統一
この日課が終わって自由時間になったら私は大体こうして空を見上げに外に出る
桜乃山 零
息を吐くと白くモヤが出される
桜乃山 零
5年前
私の母は亡くなった
妖怪との戦いで勝って、亡くなった
全霊力を使ってしまったのだ
ミツ
桜乃山 零
フワッとマフラーを首に掛けられてミツさんは私の隣に来た
ミツさんは昔母に助けられたんだって
それからここに通いつめて
私が生まれた時も私のお世話をしてくれていたらしい
ミツ
桜乃山 零
父親の顔は知らない
聞けば、亡くなったと言われていた
ミツさんは知っているのだろうか
私の、父親を
桜乃山 零
ミツ
顔を上げて見たミツさんの私を見る顔は慈愛に満ちていて、何故か、何も聞けなかった
ミツ
桜乃山 零
青藍
ドスッと後ろから衝撃が来て倒れそうになった
桜乃山 零
青藍
桜乃山 零
桜乃山 零
桜乃山 零
ミツ
ミツ
ミツ
桜乃山 零
私はまだ知らない
この世界の秘密も、自分の事も、周りの事も
青藍
桜乃山 零
恋も
桜乃山 零