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キーンコーンカーンコーン
僕は毎日の日課で4時間目のチャイムがなったらすぐに教室から姿を消す
唯一1人になれる場所
音楽室へ向かう
いつも通り自分のフルートを取り出す
何弾こうかな...
そう思うと昨日の子達が頭をよぎる
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僕は口にフルートをあて、音を出した瞬間
がちゃん!!という扉の音と共に2人組が入ってきた
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あーあ、僕の場所取られちゃった
まぁ嫌われたくないし素直にどくか...
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う、そ...
僕が居るから来てくれたの、?
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僕は一生懸命首を振った
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でも...この子達僕と関わってるからって虐められないかな...
..まぁ僕が音楽室にいること誰も知らないしいっか
そんなことよりこの子達と音楽を奏でてみたい
好奇心が勝った
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久しぶりに学校が楽しい
そう思った
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1度も合わせたことなんてないのに
息ぴったりだった
不思議と大森くんが歌い出すタイミングや若井くんが演奏をゆっくりにする所が分かった
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僕は無意識に泣いていた
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若井くんは僕の方を見てぼーっとしていた
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そりゃ汚いよね
わかってるよ
散々言われてきたから
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初めて言われた
そんなことない汚いよ
そう言いかけたが
何故か彼の前では言いたくなかった
何とか捻り出した言葉は
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ひと段落落ち着くとみんな普通に戻っていた
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2人の掛け合いがいちばん面白い
僕は自分のお弁当を広げる
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え、?
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ryok
ryok
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ryok
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そういうとチャイムがなった
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やってみたい...けど
この子達を僕のいじめに巻き込みたくないし
僕の気持ち悪いところに気づかれて関われないなんていや
楽しいって思っちゃったんだもん
僕がだんまりを決めていると
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きて...くれるんだ
嬉しい
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面と向かった状態だと照れるなぁ笑
やっぱりこの2人
まだあったばっかだけど
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そして扉が閉まっていった
僕の世界に引きずりこまないように
そして
引きずられないように