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こころ
こころ
晴れ渡った空の下、ミッドナイトこと香山睡の自宅――というより、今ではボクの家のリビングで、ボクはソファの背もたれに乗っかってバタバタと足を振っていた。
睡
睡
お姉ちゃんは薄い部屋着姿で、うっすらとメイクの仕上げをしていた。鏡越しにボクを見るその目は、なんだか少し悪戯っぽい。
こころ
睡
睡
こころ
こころ
ボクは頬を膨らませてぷくーっとした顔でお姉ちゃんを見つめる。こういう時、アマービリティの効果が発動するんだよね。
睡
案の定、お姉ちゃんは少しだけ頬を赤らめて目をそらした。これがボクの個性「アマービリティ」の効果。ボクがちょっと甘えたり、じっと見つめたりすると、相手の警戒心がふわ〜っと解けちゃうんだ。でも――
睡
こころ
ミッドナイトは腕を組んで、ニヤリと悪い笑みを浮かべていた
睡
睡
睡
こころ
こころ
ボクはがっくり肩を落として、ソファに突っ伏した。どうやら、毎日一緒にいるせいでお姉ちゃんにはすっかり耐性がついちゃったらしい。
睡
こころ
こころ
睡
お姉ちゃんはちょっと考えた後、ポンと手を叩いた。
睡
睡
こころ
ボクのテンションは一気に爆上がり。 お姉ちゃんから受け取ったお小遣いをギュッと握りしめて、勢いよく玄関へ飛び出した
こころ
睡
お姉ちゃんの声を背中に聞きながら、ボクはルンルン気分で商店街へ向かったんだ。
午後:お祭りでの大騒ぎ
こころ
商店街は人でいっぱい。金魚すくい、わたあめ、射的にたこ焼き――どこもかしこも楽しそうなお店ばっかりだった。
こころ
その時、ボクの目に留まったのは、大きなクマのぬいぐるみが飾られた輪投げコーナー
こころ
こころ
おじさん
おじさん
輪っかを手に持って、ボクは少しだけ深呼吸をした。ここで大切なのは――可愛くお願いすること。
こころ
こころ
おじさん
アマービリティの効果がちょっと効いてきたのか、おじさんはニコニコしながらボクに頷いた。
こころ
1回目、外れ。 2回目、ちょっとズレた そして――3回目
こころ
輪っかはまっすぐ飛んで――
こころ
おじさん
こころ
ボクはクマのぬいぐるみをぎゅーっと抱きしめて、大満足で帰路についたんだ。
夜:ミッドナイトの帰宅
睡
ミッドナイトが帰ってきたのは、すっかり日が暮れてからだった。ボクはリビングでクマのぬいぐるみと一緒にソファに転がっていた。
こころ
睡
こころ
睡
ミッドナイトはボクの頭を優しく撫でながら微笑んだ。でも、次の瞬間――
睡
こころ
ミッドナイトの顔が急にニヤリとした悪戯顔になった。
睡
睡
こころ
睡
睡
睡
こころ
ボクがしょんぼり顔をすると、ミッドナイトはクスッと笑ってボクをギュッと抱きしめた。
睡
睡
こころ
ミッドナイトの胸の中で、ボクはちょっとだけ甘えながら、幸せな気分に浸っていたんだ。
睡
こころ
睡
二人の笑い声が、夜の部屋に心地よく響いた――。
――おしまい――