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僕は自分勝手なヤツだって よく言われる。
どこがなんだろう?
よくわからない…
でも少しだけ、わかるかも…?
遠足のとき一人でどっか行ったり してたしな。
でも、そうじゃないらしい。
いったい何なのだろう…
そんなことを考えながら、 いつものルーティーンを始める。
僕
あいさつは大事なことだ。
しっかりとみんなに『おはよう』と 声をかける。
しかしいつも通り 誰も返事をしない。
だが、目線はこっちを向いているため 聞いてはいるということがわかる。
次は家族にあいさつしないと…
そう思い、リビングへと向かう。
僕
返事はない。
目線は僕をじーっと見ている。
聞いてはいるようだ。
そこで、僕はあることに気づいた。
母さんの目が濁って見えるのだ。
そういえば最後に 変えたのはいつだったか…
母さんを連れて洗面所へ向かう。
洗面所では狭かったため、 風呂場に連れてきた。
容器に入った液体を捨ててやり、 新しい液体を入れる。
そしたらまたきれいに 見えるようになった。
そうだ、みんなのも交換しよう。
そう思い父さん、部屋にいるみんなを 風呂場に連れてきた。
みんなの容器にも 新しい液体を入れてやる。
みんなこれできれいだ。
今日はみんなでリビングにいよう。
そう決め、みんなを抱えて リビングに向かう。
僕
ガシャーン!
◯◯を入れていた容器が 割れてしまった。
◯◯はしばらく小さく震えていたが やがて動かなくなった。
◯んでしまった…
僕の…大切な…
コレクションが…
…
……
………まぁ、
いいや
まだ八つあるし
そう思い、◯んだ◯◯をゴミ箱に 捨てた。
机に八つの目が僕を見つめるように 並べる。
父さんの 黒い目
母さんの 茶色い目
◯◯の 赤と青のオッドアイ
◯◯の 世にも珍しい虹色の目
最高のコレクションたちだ
生きてるときはうるさかったヤツら だったけど…
最初からこうすればよかったんだ
さて、
学校に行こう。