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大吾side
今日で2人を引き取って、ちょうど1週間が経った。 やねんけど、いつも早起きの和が10時になっても 全然下に降りてこんねん。まぁ、恭平はいつも通りやけどな。 せっかくの休日やし、ゆっくりしたいところ申し訳ないけど、 そろそろ朝ご飯食べなお昼ご飯食べれんなってまうから、 2人を起こしに行くことにした。
大吾
和也
ドアを開けて大声を出すと、いやいやと枕に顔を埋める和。 普段はすんなり起きてくれるし、 ここまで寝起き悪いんは珍しい‥。
大吾
和也
大好きなご飯で釣ってみるも、全く効果なし。 なんなら余計グズグズしだしてもた。
大吾
和也
と手を伸ばしてきた和を抱き上げると、 じわじわと伝わってくる体温。
大吾
そう言って触ったおでこはだいぶ熱くて、 「あぁ、やから寝起き悪かったんか‥」と理解する。
丈一郎
と、夜勤明けで寝とった兄ちゃんが顔を覗かせた。 疲れてるところ申し訳ないけど、こっちとしては好都合や。
大吾
丈一郎
恭平
荷物を取りに出ていった兄ちゃんと入れ違いで、 恭平が目を覚ました。風邪かなにか分からんけど、 とりあえず移ったらあかんから早めに下に行ってもらおう。
大吾
和也
大吾
ついに泣き出した和をあやすように背中を摩る。 恭平は部屋から出ようとせず、 心配そうに俺に抱っこされとる和のことを見とる。
丈一郎
恭平
首を振る恭平の頭を兄ちゃんはそっと撫でた。 そりゃはなれたくないわな。
丈一郎
和也
丈一郎
体を捻って拒む和を強く抱き締めて、固定してるうちに 兄ちゃんが無理やり体温計をねじ込む。
和也
身体がしんどくなったんか、もう逃げれへんと思ったんか、 はたまた両方か。嫌がっとった和の力が抜けた。 そっかすぐに音が鳴って、兄ちゃんが体温計を引き抜いた。
丈一郎
大吾
"診察"という単語を聞いて抵抗を始めた和。 少しでもリラックスできるように、 俺は背中を一定のペースで優しく叩いた。
丈一郎
抵抗すんのをやめた和の服を捲り、聴診器を当ててた 兄ちゃんの顔がだんだん険しくなっていった。
大吾
丈一郎
和也
恭平
和の咳がひどくなるのを、聴診器を当ててるせいやと 思ったみたいで、兄ちゃんを睨みつけて恭平が叫んだ。 しばらく沈黙の時間が流れたけど、険しい表情のまま 兄ちゃんが静かに口を開いた。
丈一郎
恭平
大吾
恭平
丈一郎
発作が起こった時、大切なんは軽いうちに早く対処することや。 もし恭平が言ってることがほんまなら、多分常備薬みたいなんが あるはず‥。
恭平