ななもり
莉犬
ななもり
莉犬
俺達が避難中にも防災無線から津波を知らせるアナウンスが流れている
ころん
さとみ
ジェル
るぅと
俺達は学校近くの山に避難した
先生
ころん
先生が「津波だ」とボソッと呟いた
俺達は海の方を見た
ころん
さとみ
ジェル
るぅと
次々と街の方に押し寄せる津波
おそらく俺達の家は流されているだろう、そう思った
るぅと
さとみ
ジェル
津波はどんどん押し寄せ
逃げ遅れた人や車を飲み込んでいった
先生
るぅと
先生
先生
さとみ
ジェル
ころん
俺達はまた新たな場所に避難することになった
莉犬
ななもり
莉犬
老人
そこには足を怪我して動けない老人がいた
でも津波はもうすぐそこまできていることは分かっている
だから通行人は助けてくれない
ななもり
莉犬
ななもり
ななもり
莉犬
ななもり
ななもり
ななもり
莉犬
莉犬
ななもり
ななもり
莉犬
莉犬
ななもり
莉犬
俺は走り出した
俺の目からは次々に涙が溢れていた
ななもり
老人
俺は老人をサポートしながら山へ向かった
もう坂を登っている
もしかしたら助かるかもしれない
避難者
ななもり
老人
俺達は老人を山へ避難させた
ななもり
俺の耳からは波の音が聴こえる
いつもの穏やかな音じゃない
何もかもを飲み込んでいく、破壊していく音だった
ななもり
俺は走る気力もない
後少しで避難できるのに
ピチャ
顔に水がかかった
ななもり
俺は振り向いた
俺の目にははっきりと黒い波が映った
ななもり
俺はその激しい波に飲まれた
莉犬
莉犬
俺が避難した山を片っ端から探す
でもなーくんはいない
莉犬
俺は悟った
なーくんは多分
莉犬
莉犬
助けてあげれなかったことが悔しくて
俺は声が枯れるまで泣き続けた
コメント
2件
うる師匠!相変わらずストーリー書くの上手だよね!♡100押しといたよ!