玲
東京サマーセッション
こゆき
「やあ
こんにちは」
こんにちは」
冬弥
「こんにちは」
冬弥
「ねぇ
調子どう?」
調子どう?」
こゆき
「普通かな」
リズ
「花火大会が
来週あるんだってね」
来週あるんだってね」
春
「あーゆー
人が多いの
俺は苦手なんだよな」
人が多いの
俺は苦手なんだよな」
「あーあ」
リズ
「それじゃ誰か他を
あたってみっか(怒)」
あたってみっか(怒)」
冬弥
「やっぱ楽しそうだな
結構行きたいかも(汗)」
結構行きたいかも(汗)」
姫
「のど乾いたな」
玲
「これ飲めば?」
姫
「これっていわゆる」
間接キッス?
玲
「……意識した?」
姫
「……意識した」
玲 姫
のどは渇いたまんま
冬弥
待ってる左手にほんの少し触れてみる
冬弥
繋ぎたい
冬弥
繋ぎたいだけど
冬弥
ポケットに隠れた
こゆき
ほんとは気づいてる
ほんの少しで届く距離
ほんの少しで届く距離
こゆき
繋ぎたい
こゆき
繋ぎたい本音
背中に隠すの
春
「何怒ってんの?
気に障ること
しましたっけ?」
気に障ること
しましたっけ?」
ヒント
リズ
「なんか今日は
違う気がしませんか?」
違う気がしませんか?」
「わかった!」
春
「気にしないでいいよ
太ったこと」
太ったこと」
リズ
「殴るよ?」
リズ
「15cm切った髪に気づけ」
玲
「お腹
空いたな」
空いたな」
姫
「これ食べて」
玲
「これっていわゆる
手作りクッキー?」
手作りクッキー?」
玲
「……夏なのに?」
姫
「夏なのに♡」
玲 姫
のどが渇きますね
こゆき
ほんとは気づいてるほんの少しで届く距離
こゆき
繋ぎたい繋ぎたい掴む
袖口引いてみる
玲
綺麗だね
姫
綺麗だね
玲
綺麗だよ
姫
綺麗だよ
こゆき 冬弥
遠くから見てただけの
リズ 春
花火が今目の前に
玲 姫
時を止め帰りたくないよね今日は
姫
「……好きかもね」
玲
「……好きかもね」
男子
待ってる左手にほんの少し触れてみる
男子
繋ぎたい
繋ぎたい君を黙って
繋ぎたい君を黙って
奪うよ
女子
ほんとは気づいてる
ほんの少しで届く距離
ほんの少しで届く距離
女子
繋ぎたい
繋ぎたいぎゅっと
繋ぎたいぎゅっと
握り返すよ