TRIGUN STAMPED

口の中に大量の何かが入っている

周りは全て砂、砂、砂

あぁ、この不味いのは砂か…

意識がもうろうとしている

ダメだ、声も出ないし、体が動かない

そして眠い……

ヴァッシュだ

ヴァッシュ ザ スタンピード

彼は右足の靴紐を左足の靴紐と括りつけていた

マヌケだ

とんだマヌケに助けられた

私の旅の目的はなんだ

まず私がここにいるのは旅の途中であるからなのか

何もかも覚えていない

濁った、水……

ヴァッシュはプラントと向かい合う

年を込めるようにして目を閉じる

何となく、プラントの色が鮮やかになったような気がする

ヴァッシュ・ザ・スタンピード…

優しくて、ドジで

なんとなく放っておけない

そんな彼を見ていると私は

気づけば口元が緩んでいた

プラントと会話をしていた…？

ヴァッシュ……一体何者？

まさか彼自身がプラントなんてことはないよね……

それにしても

綺麗な顔だなあ

私達は砂漠のど真ん中で

よく分からない罠にかかっていた(おそらく獣用の)

彼女は私の隣にある死体(ヴァッシュ)の腕を触る

彼の腕は機械(？)で出来ている為、腕が外れるというなんとも不気味な光景となってしまった

彼らが掲げたのは

WANTED

ヴァッシュ・ザ・スタンピード

ヴァッシュとの出会い

そして彼らとの出会い

私のゼロからの冒険の始まりだ