こちら体調不良の物語となっております。 naさんが体調を崩します。 地雷ある方はお気をつけください。
時計の針が深夜0時を回る頃。
作業部屋の中では、タイピング音や クリック音が静けさを裂く。
約6時間前くらいから、 ずっとパソコンとにらめっこをしている。
もうこんな時間か。と思いつつも 作業を止める気はさらさらないから、 いつも通りZONEのcold sleepを お供に作業を続ける。
ストーリー制作、謎解き制作、 企画案、イベントの発案、運営、 改善点探ったりなどなど…
やること、やりたいことは 抱えきれないほど大量にある。
あ、そういえば…夕飯を食べてない。
だが本当に食べてる暇はない。
食べてる暇があったら作業を続けて 少しでも早く終わらせたい。
だけどさすがに腹減った… から、カロリーメイトを昨日、一昨日と 同じように適当につまむことにした。
ストックももうあと1個しかない。 でかいの10個はあったはずなんだけど… また買わなきゃな。
明日には担当の方に送って確認して 貰わなきゃいけないところがあるから、 それだけは今日完成させないといけない。
諸々終わってから好きなだけ食べよう。 今は作業に集中しないと。
そう決意しまた手と脳みそを動かす。
作業を続けているうち…
気づけば、窓から朝日が差し込んでいた。
あ…またやっちゃった。 これで…徹夜2回目?…3か。
まあ今日は元々その予定だったけど…
今日中に完成させなきゃだけど、 あと少しがなかなか終わらない。
ここに来て、俺の良いところであり 悪いところだと自負している こだわりの強さが出てくるからだ。
でも妥協はしたくない。
ここはこうした方がいいんじゃないかとか こっちの方がいいかとか…
そうやって出た案をパズルのように 組み合わせてより良いものにしていく。
しばらくして…
…なんか…頭痛がしてきた。
だるいな…集中力切れんじゃん…
さすがに考えすぎたかな…w でもしょうがない。
今日までなんだから、 今は無理してでも完成させないと。
それからまたもう少しして…
…頭がぼーっとする。
しかも、目の前の文字がぼやけて 見えづらくなってきた。
これ…多分熱でもあるかな。
でも…やるしかないし、やり遂げたい。
それで、ファンのみんなとか、 メンバー達が喜んでくれたら… それが俺の一番の幸せだから。
だから…あと少し、
耐えてくれ、俺の体…
ーそれからまた数時間後の9時頃。
Na
徐々に悪化していく頭痛や倦怠感で、 作業のペースがどんどん落ちていく。
そのせいで… 近かったはずの終わりが遠のいた。
Na
あたま…いたい、っ…
あと…ちょっと…なの、に…
ぁ…だめ、…
Na
…ゴッ…!!ガタッ!!ガタンッ!!!
7/10(水)
サメちゃんよしよし
7/11(木)
サメちゃんよしよし
サメちゃんよしよし
![応答なし](/_next/static/chunks/src/app/(default-layout)/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/no-response-call/assets/call-no-response.de17167d8f1104de.png)
応答なし
7/12(金)
サメちゃんよしよし
ってな感じで、数日前からNakamuが 一切LINEを見ない。
他のメンバーにも聞いたけど、 同じく既読すらしないらしい。
俺ら一応付き合ってんのに、 最近顔も見てないし声も聞いてないし さすがに心配になって、
今日7/13(土)、 俺はNakamuの家に合鍵を持って急いだ。
…ピーンポーン
合鍵はあるけど、 とりあえずインターホンを鳴らす。
…1分くらい待ったが…反応はない。
…ピーンポーン
…もう1回鳴らすも、変わらず反応はない。
俺は我慢できずに鍵を開けた。
Shk
中に入ってすぐ、 大きめの声でNakamuを呼ぶ。
返答は聞こえてこない。
ただ玄関にNakamuがいつも履いてる 靴があったから、家の中には居るはず。
その後も探し続け…
Shk
作業部屋で椅子とともに 床にぶっ倒れているNakamuを発見。
Shk
肩辺りを叩きながら必死で呼びかける。
体あっつ……
返答はないが、少し体が動いた。
すぐにNakamuをベッドに運んで寝かせ、
必要なのを取って部屋に戻ってきた。
冷えピタを貼って…
そーっと体温計を差し込んで熱測って…
Shk
39.5℃…高すぎだろ、、
今やれることは済ませて少し落ち着いた頃、
部屋を見回すと…
つけっぱなしのパソコンの画面には、 恐らく今制作中なのだろう、 書きかけのシナリオが映っている。
机にはいくつも積み重なった エナドリの空き缶に、
ごみ箱には乱雑に開けられ捨てられた カロリーメイトの箱や個包装袋。
それを見ただけで… Nakamuがここ最近どんな生活を してたのか一瞬で悟った。
替えてもすぐに温くなって 冷えピタが意味なかったから、 桶に張った水に浸して絞ったタオルを Nakamuの額に乗せる。
その後もほぼ付きっきりで看病をし続けた。
あれからかなり時間が経ったけど、 Nakamuの熱は下がる気配ゼロ。
Nakamuはと言うと、 ずっと苦しそうに眠ったままだ。
俺が来てから、一度も目を覚ましてない。
それだけ寝てなかったんだな… と思いつつも、心配や不安は募るばかりだ。
ーシャークんは思わずNakamuの手を握り、 もう片方の手でNakamuの頭を撫でる。
大丈夫かな… 早く目覚めて、良くなるといいな…
Na
目が覚めると…
少し前に、しゃけの顔があった。
Shk
よかったっ…目覚めて…
Na
Shk
Na
Shk
それより大丈夫か…?
もう丸1日眠ったまま
だったんだぞ…
Na
丸1日…?
いや…え、?
Na
Na
Shk
Na
やばいじゃんっ…! 担当の方に送る期限過ぎてるって…!
それにまだ完成してない…ほんとやばい…
すぐに起き上がろうとしたけど…
Shk
ちょお前寝てろって!
しゃけにそれを阻止された。
Na
昨日送んなきゃいけないの…
まだできてないっ…
Shk
出来るわけねぇだろ!
Na
期限過ぎてんの…色んな人に
迷惑かけちゃうじゃんッ…
Na
きっと楽しみに待って
くれてんだよッ…だから、っ…
はやく…やらなきゃっ…
ーそう言い、Nakamuは再び起き上がろうと 体を起こす。
ーが、その瞬間シャークんに抱きしめられ 身動きが取れなくなった。
Na
はなしてッ…
Shk
諦めるまで離さねぇ。
ーNakamuは抵抗するも、 その弱い抵抗も虚しく、 シャークんは頑なに動かない。
Na
体のだるさと、段々強くなる頭痛と、 期限を過ぎてしまった申し訳なさと、 やりたいのにやれない悔しさと…
数え切れないほどの感情と体の不調が ぐちゃぐちゃに入り交じって 思わず涙が零れた。
Na
しゃけはしばらく黙ったままだった。
けど、少しして…
Shk
Shk
本当に望んでると思うか…?
え、…?
Shk
居て、Nakamuが笑ってて、
Nakamuが幸せなことを
一番に望んでるはずだろ。
Na
Shk
俺たちやファンのために
必死で頑張ってくれてるのは
痛いほど分かってる。
Shk
1番大切な人が…
大好きなNakamuが、
隣で笑っててくれるだけで、
それだけで幸せなんだよ。
Shk
これ以上無理すんなっ…
お願いだから…ッ
そこまで言った後、 しゃけの抱きしめる力が強くなった。
しゃけの声は、少し震えていた。
あまり見ない感情的なしゃけに… 本当にしゃけがそう思ってるんだろうな ってことがよく伝わってきた。
Shk
そのあとちょっとの、
Nakamuが思い描いてるのは
俺には作れないけど…
Shk
やっとくから。だから今は…
体治すことだけ考えろ。
Na
ん…[コク]
しゃけの言葉に納得させられた俺は、 素直に頷いた。
Shk
Shk
何かして欲しいことある?
Na
Shk
なんか作ってみるから…
横になって待ってて。
Na
Shk
そしてしゃけは… 部屋を出ていこうとする。
Na
Shk
Na
Na
Shk
Shk
無理しないのは無理だろうし
ネタバレになるから俺らに
頼るのも難しいかもだけど…
Shk
頼れる時はなんでも頼れよ。
やれることならやるから。
Na
Shk
じゃ、作ってくるわ。
Na
Na
好きだなぁ…やっぱ。
みるきぃ。
みるきぃ。
みるきぃ。
みるきぃ。
これまた考察のしがいがありそうです。
みるきぃ。
みるきぃ。
前回のkrsm、いいね100超えありがとうございます!!
みるきぃ。