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ダディーの子供の頃の夢の話。

ボクたちは、他愛のない会話をしていた。

ハギー

ねえ、ダディー。君の子供の時の夢って何?

……どうしてそんなこと聞くの?

ダディー

…言いたくない

ハギー

えー?!なんで!?教えてよ!

ダディー

いやだ

ハギー

じゃあ当てるからさ!いいでしょ?

ダディー

え…

……嘘でしょ本気!?

ハギー

う~ん……歌手かな?

…仕方ない。当たるまで付き合ってあげるしかないか…

ダディー

ううん。違う

ハギー

サッカー選手とか?

ダディー

全然違うよ!

ハギー

えぇ~!?男の子が夢見るものってだいたいスポーツ選手とか、消防士とか、医者とか、下手したら楽器奏者とかでしょ?

ダディー

男の子……

ハギー

そうそう!君も男の子だったからそうだよね?…もしかして、違う夢?

ダディー

う…

ハギー

えっ!マジで!?ちょっと待って!
僕も男の子の夢はスポーツ選手と楽器奏者くらいしか思い浮かばないんだけど……
まさかとは思うけど…………

ハギー

……バレリーナとか?

ダディー

え…あ…

ハギー

え、マジで!?

ダディー

や…めてよ…

ハギー

あ、でも、そう考えてみたら男子も普通にバレエするんだった。
でもなんで隠してたの?

ダディー

そうじゃない……っ

ハギー

じゃあ、なに?

…こうなってしまった以上、ボクは言わなきゃいけない。

ダディー

普通に踊りたいんだったら、おかしいなんて言われなかった。ボクは…っ

ハギー

なに?

ダディー

……

ハギー

もしかして、……チュチュを着て踊りたかったの?

……ハギーにはお見通しだったみたい。

ダディー

…そもそもさ、ボクね、自分を男だって、どうしても思えなくて…でも、自分がどんな性別なのかもわかんなくて…っ

ハギー

あぁ……

ハギー

ごめん。そんなこと思ってるとは知らなかった。
確かに君は女の子みたいだとよく言われてたけど……そういうことなんだね

ダディー

…それでずっといじめられてた…ボク、可愛いものや服が好きで、バレエも好きで、でも、ボクが男の体だから、ずっといじめられ続けて…

ハギー

うん……

ダディー

……僕は、今は独りでチュチュを着て踊ることも叶わない。ここで踊れば、バレる。…君にはバレちゃったけど…

ハギー

……何もおかしくないよ。

ハギーは、ボクの目を見て真剣に言った。

ダディー

…ほんと…?

ハギー

うん。君はすごく綺麗だ

ダディー

……!ハギー…、本当に、本当にありがとう…!!

ハギー

いつか、踊ってるところ見せてくれる?

ダディー

うん!

ボクは、自分の夢を誰かに受け入れてもらえたことが、本当に本当に嬉しかった。

ボクは嬉しくて、泣きながら、笑った。

傘立てが休憩がてら書いていくやーつ

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