許嫁様を奪いたい！

数日後…

確かに好きな人ができたって分かった時から

すごく人生がキラキラしだした気がした

でも、絶対に結ばれちゃダメなんだって頭の隅に置いておかないと

名前⁉︎それは無理だよぉ！

特徴ならまぁいいかなぁ

もしかして、yan君ってバレた⁉︎

あぁ！完全にバレたぁ！

お母さんは少し悲しそうな顔をしている

なんで、そんなに悲しそうなんだろう

手が震える

お母さんの声が凍りつくように冷たい

怖い、甘く考えすぎていた

現実は厳しい

私達は結ばれないってわかってたのに

どうしても、この空気から逃げたくて

逃げたくて

他の場所に行って

居場所を見つけたくて

無理に笑顔を作ってしまう

私は大丈夫

表でも、心の中でもそう思いたかった

家を出た瞬間緊張が解けて

涙がポロポロと出てきてしまった

涙で視界がかすむ

ドンッ

最悪…

ぶつかった相手はyan君だった

隣にはnaさんもいる

パシッ(手掴)

yan君は相談しろよって顔してる

私もなんだか、居場所を見つけてしまった気がする

naさんは私がyan君のこと好きって言ったらどんな反応するだろうか

怒るかな

少しだけ怖くなってきた

どうしよう

やっぱり言わないでおこうかな

でも、naさんがせっかく時間を作ってくれたんだし

怒られてもいい

でも、逆にnaさんは少し笑顔になった

後悔…？

naさんはそれでいいのかな？

でも、なんか

嬉しいな