ずっと待った
待ち続けた
11年間も
しかし、犯人を捕まえることはできなかった
それ以前に全く証拠がないのだ
不自然なほどに
じゃぱぱは21歳になっていた
えとは18歳
二人とも17才の時に施設を出た
今は一緒に暮らしている
えと
えと
じゃぱぱ
じゃぱぱ
作りながら考えていた
考えないときなどなかった
どうして親は殺されたのか
その疑問が頭の中に住み着いている
えとも、同じだ
考えているだけであっという間に朝食ができた
じゃぱぱ
えと
えとはきれいな女性になっていた
普通の女性よりも顔立ちがよく、スタイルもいい
長い髪をしばり、パンを口に運ぶ
繊細なところ全てがきれいだった
そんなえとが驚きの発言をした
本当にそうなのか、疑わしいものだった
えと
じゃぱぱ
えと
いつにもない険しい顔をしている
本当に重要なことなんだなと息を呑んで耳をすませた
えと
えと
えと
じゃぱぱ
えと
えと
じゃぱぱ
いきなりすぎて理解が追いつかない
何を言っているんだ??
困惑した俺を見て、えとは慌ただしく言った
えと
えと
えと
えと
えと
えと
信じていいのか?
そんなことを一瞬思った
けど、すぐに気持ちは変わった
今まで一緒に過ごしてきた唯一の家族の言葉を信じないやつなんていない
じゃぱぱ
じゃぱぱ
えと
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
えと
えとはつらそうな顔をしながら説明した
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
じゃぱぱ
じゃぱぱ
流石妹と思った
考えていることがまるで同じ
共感でしかなかった
えと
えと
じゃぱぱ
えと
俺はすぐさまパソコンを開き、事件に進展がないかチェックした
予想通り、何もなかった
もう警察に頼るのは無理だと思った
友沢さんもあのとき言ってくれたんだ
友沢
と言われた
約束だよと俺は言った。その時は信じていた
すぐに警察が捕まえてくれるだろうと
けど、そうはいかなかった
バソコンを閉じ、じゃぱぱは大きく伸びをした
まだ眠気が残っている。理由は徹夜したからだ
昨日の夜、じゃぱぱは犯人の動機は何なのだろうと考えた
やがて、実家から持ってきた家族の資料集を全て漁り
誰かと揉めたとか、殴り合ったとか、取引をしたとか
そういう情報が載ってないか期待しながら探した
結局、見つからないで終わった
じゃぱぱ
えとみたいにバイトしなきゃなと思った
ただでさえ金がないのに働かないで済むわけがない
おれはバイト先を探した
興味を持ったのは、古着屋だった
もともと父さんと母さんは古着屋だった
名前はそのまま「加羅屋」
苗字をとっただけだ。いかにも簡単で覚えやすい名前だ
古着屋の匂いはまだ鼻に残っている
たくさんの服がずらりと並んだ風景を想像していると、自然に笑顔になれた
じゃぱぱは古着屋で働くことにした
じゃぱぱ
じゃぱぱ
俺はある写真に向かって微笑む
じゃぱぱ
じゃぱぱ
そこに写っていたのは、家族4人の幸せそうな写真だった
コメント
4件
やばい、物語書くのうま!? 応援してます🔥💪
私ももしじゃぱぱさんと同じ立場になったらと思うとゾォッ(;´Д`A
うぅ.°(ಗдಗ。)°.