「俺と一緒にここから逃げ出さへん?」
突然投げ掛けられた言葉。
それに対し俺は、二つ返事で返答した。
─────ええよ。
「にゃお〜ん」
syp
いつも通りの夜。
いつも通り我々軍に所属し、任務を果たし、疲れを癒すべく散歩にくる夜。
深夜零時。こんな時間に散歩してていいものかと思うこともあるが
俺はこの時間がたまらなく好きだった。
きっと、俺は不健康だと叱られることは間違いないが
それでも幸せを奪われるよりはマシだ。
満月を見上げれば、水面に自分が映る。
水面の中の俺はきっと、楽しそうに空を見上げている
俺も、同じだった。
ci
後ろからの声
自分の名を呼ぶその存在は、どこか厳しめな顔をしている。
何か、決心したようだった。
ci
ci
syp
syp
震えた声で締められた喉を突き破ってきたのは、その言葉だった。
俺にとって苦痛で辛い選択。
スパイ ︎ ︎︎︎︎︎ それでも、俺は"こいつ"を放っておけなかった。
怒りも悲しみも嬉しみもなく、ただ無感情で荷物を詰める
生活に必要なもの、食料、護身用のナイフやカッター、衣服、
グルさんから貰った歯車のペンダント
それぞれ綺麗に詰め、支度を終える。
⋯ あ、あとこれも。
" "
バレないように、GPSは各部屋に置いておく。
そして、自らの鍛えられた術でそっと気配を消しながら館を抜け出す。
「俺らで逃げよう」
コイツがスパイなのも、全て俺しか知らない
それなら、俺はコイツと共に行動する義務がある。
いいよ、どこまでも着いていったる。
そして、いつか2人で幸せに暮らそうな。
きっと、お前となら幸せになれるから──
〝俺と一緒にここから逃げ出そう。〟
@新人組
コメント
4件
えぇ好き … 🫶🫶 スパイだけど放っておけないのが一番の親友感がでててら♡♡♡ぎゆ … 多分解釈違うけど … 👉👈 やっぱ好きですワ !!
*新人2人が抜け出して旅するお話。 ※完全二次創作、捏造物語。腐要素なし。コメントでの腐を連想させられるようなコメントはお控えください。