五条悟
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条の言葉に目を潤ませた恋人は、そう捨てゼリフを残し、走って部屋から出ていってしまった。
五条悟
五条悟
後には、呆けた顔をした五条だけが 残された。
五条は、血の気がサーッと引くのを感じた。
五条悟
五条悟
小さな喧嘩はよくあった。だけど、大嫌いなどと言われることも、今まで一度も なかった…。
部屋のお風呂を入って、髪を乾かさずにそのまま温もりの無いベットに横になり、目を閉じて、眠りについてしまった。
五条先輩からバレンタインの日に 本命チョコを貰って告白された。
高専に入った頃は、宿儺の器?キメェ!、弱っちいなお前とか、暴言を吐かれていたが… めげずに五条先輩の所に行って話したりしていたら、今度は五条先輩の方から俺の方に寄って来てくれて凄い嬉しかった。
話をしていくうちに、五条先輩と話すのが楽しくなって来て好きだった感情が、likeからloveへと変わって行った。
そんな時に、バレンタインの日に告白され、俺はOKを出して五条先輩と付き合い始めた。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖は、自分の部屋に戻りベットにダイブしてそのまま、寝ることにした。
次の日。 目を覚ました虎杖は、んー、と伸びをする。 目覚まし時計を見ると、朝9時を指していた。少し寝過ぎたらしい。
そういえば、五条先輩…、今朝から夏油先輩と2人で遠方の任務って言ってたっけ。
今日は、取り敢えず大人しくしてて明日、五条先輩が、帰って来たら、部屋に行ってちゃんと謝って、仲直りをするんだ。うん、そうしよう。
グッと拳を握って決意した虎杖が立とうとすると、スマホに電話がかかってくる音がした。
誰だろう、と首をかしげながら画面を見ると、『夏油傑』と表示されてる。
ん?夏油先輩?どうしたんだろうと思いながら電話に出ると、ため息混じりの夏油先輩の声が聞こえてきた。
夏油傑
虎杖悠仁
虎杖悠仁
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
虎杖悠仁
虎杖は困惑する。十中八九、喧嘩が原因だろう。五条先輩の部屋の前まで着くと、虎杖はゆっくりと深呼吸をした。そしたら、 夏油先輩が、出て来た。
夏油傑
夏油傑
虎杖悠仁
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
虎杖悠仁
虎杖悠仁
夏油傑
夏油先輩は、五条先輩の部屋を出て廊下を走っていった。深呼吸をして五条先輩の部屋に入って、ベットまで行くと、呼吸が荒く…五条先輩の顔は見事なまでに真っ赤だった。
虎杖悠仁
俺が、声をかけると、五条先輩は、 んん、と呻き、潤んだ目を薄く開けた。
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
大丈夫かと訊いているのに、それには答えず、五条先輩は、へにゃりと笑った。 そうしてそのまま目を閉じ、眠りについてしまった。
虎杖悠仁
どうすればいいのか。 俺は、医務室から体温計を持って来て寝室に戻り、寝ているだろうなと思いつつ、五条先輩に声をかけた。
虎杖悠仁
案の定、反応はない。 なので、問答無用で五条の服をめくった。脇に体温計を挟み、しばし待つ。
ピピピピ、という機械的な音が聞こえて体温計を抜くと、表示された体温を見て虎杖は、ため息をついた。
虎杖悠仁
五条先輩を1人にさせて置くのは、心配で買い物に出られなかった。でも、お粥と風邪薬を飲ませてあげたいと思い…俺は、スマホを取り出して、1年生のグループLINEを開いた。
暫く待っていると、伏黒が、任務帰りに薬局とスーパーマーケットで風邪薬と卵とネギを買って来てくれた。
伏黒恵
虎杖悠仁
虎杖悠仁
伏黒恵
伏黒恵
虎杖悠仁
伏黒が、廊下を歩いていった。伏黒から受け取ったスーパーの袋から、買ったおかずを取り出し、キッチンで手際良く卵お粥を作る。 味見したら、上手に出来た。
皿にお粥をいれ、薬と一緒にお盆に乗せて寝室まで運ぶ。五条先輩は布団の中で丸まっていた。
そんな普段とはかけ離れた姿に、不覚にもキュンとしてしまった虎杖は、そっと自分に溜め息をついて、ベッドの横に膝をついた。
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
俺は、五条先輩の背中に手を置いてゆっくりと五条先輩の身体を起き上がらせた。
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖、はスプーンでお粥を掬って、五条の口に運ぶ。
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
半分食べて、虎杖は五条に薬を飲ませ、立ち上がった。すると、五条が弱々しい声で呼び止めた。
五条悟
言い淀む五条に、何が言いたいのか察した虎杖は、優しく声をかけた。
虎杖悠仁
五条悟
そうする、と呟いて五条は目を閉じた。それを見届けた虎杖は、今度こそ寝室から出ようとした。
その時五条が、虎杖に聞こえるか聞こえないかくらいの声量で、
五条悟
虎杖は目を見開いて五条の方を振り返ったが、彼はもうすうすうと規則正しい寝息をたてて寝てしまっていた。
虎杖悠仁
口調とは裏腹に、優しい表情で虎杖は小さく答えた。
五条が、起きると、外はすっかり暗くなっていた。ふと左手に重みを感じ、見るとそこには愛しい恋人の寝顔があった。手を繋いでいてくれたらしい。
五条悟
体調はすっかり良くなっていた。念のため、ベッドの脇に置いてあった体温計で体温を測ると、平熱だった。
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
五条悟
虎杖悠仁
少し距離を置いてソファに座った。 気まずい沈黙の中、最初に口を開いたのは虎杖だった。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
五条はそこで言葉を詰まらせた。 何かを堪えるような、それでいて迷子の子供のような、そんな表情をして、ちいさく、 呟いた。
五条悟
幼子のような五条に、虎杖は驚きのあまり言葉が出なかった。 そんな虎杖に構わず、五条はさらに言葉を重ねる。
五条のうつくしい瞳から、ぽろぽろと涙が溢れてはこぼれていく。
虎杖は目の前の子供のような大人に泣きやんでほしくて、知らず知らずのうちに彼の頬に手を伸ばしていた。
親指を使って優しく涙をぬぐっていく。 濡れた瞳がいとおしくて、そのまま頬に唇を当てた。五条は、困惑し、恋人を見つめた。
虎杖悠仁
虎杖悠仁
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
五条悟
虎杖悠仁
また涙を流し始めた五条を、虎杖がよしよしと撫でる。 その日は一緒に、くっついて温め合いながら眠ったらしい
夏油傑
五条悟
虎杖悠仁
伏黒恵
伏黒恵
五条悟
伏黒恵
夏油傑
五条悟
五条悟
五条悟
この後、4人でビフテキを食べに行った。 もちろん、五条先輩のお金で!
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管理人の花雪梨絵です♡ お読み頂き有難うございます。 イイネ♡、コメントお待ちして おりますΣ੧(❛□❛✿)