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ナツ ホウワ あ の 夏 が 飽 和 す る 。
コンコンッ
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君はそう言っていた。
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梅雨時 ずぶ濡れのまま 部屋の前で泣いていた。
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夏が始まったばかりと言うのに 君は酷く震えていた。
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そんな話で始まる
あの夏の日の記憶だ。
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そんな君に僕は言った
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財布を持って
ナイフを持って
携帯ゲームもカバンに詰めて
要らないものは全部、
壊していこう!
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人殺しと
○○
ダメ人間の
君と僕の
旅だ。
そして僕らは逃げ出した
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この狭い狭いこの
世界から
家族もクラスの奴らも何もかも
全部捨てて
君と2人で
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君は何も悪くないよ。
結局僕ら誰にも愛されたことなど 無かったんだ。
そんな嫌な共通点で
僕らは簡単に信じあってきた
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君の手を握った時
微かな震えも既に無くなっていて
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誰にも縛られないで2人 線路の上を歩いた
警察
金を盗んで
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2人で逃げて
どこにも行けるような 気がしたんだ
○○
△△
今更怖いものは 僕らには無かったんだ。
額の汗も 落ちたメガネも
今となっちゃ どうでもいいさ
「あぶれ者の」
「小さな逃避行の 旅だ。」
いつか夢見た
○○
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○○
「自分は何も悪くねぇ」と
誰もがきっと思ってる。
アテも無く彷徨う蝉の群れに
水も無くなり揺れ出す視界に
警察
警察たち(複数人)
迫り狂う鬼たちの怒号に
○○
バカみたいにはしゃぎあい
ふと君は
「ナイフを取った」。
△△
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そして君は首を切った。
まるで何かの映画のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした。
警察
気づけば僕は捕まって。
君がどこにも見つからなくって、
君だけが どこにもいなくって…、
そして時は 過ぎていった。
ただ暑い暑い 日が過ぎてった
家族もクラスの奴らも いるのに何故か君だけは
どこにもいない。
○○
僕は今も今でも歌ってる
君をずっと探しているんだ
君に言いたいことが あるんだ。
○○
9月の終わりにくしゃみして
6月の匂いを繰り返す。
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なあ?