白猫
白猫
本人様には一切関係ありません 口調や年齢が話ごとに違います
白猫
父さんが言った
天乃家は人の上に立たなければならないと
また母さん言った
人に弱みを見せたらいけない完璧な人間になれと
だから"俺"は母さんと父さんが求める完璧になるためにいつもテストではいい成績を取り続け色んな人に気さくに声をかけた
そうではないと殴られたり暴言を吐かれてしまうから
そして見捨てられたくないから必死に取り繕った
俺の学校はテストの総合が職員室前の掲示板に張り出される珍しい形式をとっていた
モブ
天乃 海斗
モブ
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
帰りのホームルームを終え俺たちは人が混むことを知っているので教室で少し間待機する事にした
天乃 海斗
天乃 海斗
天乃 海斗
パチンっ
天乃 海斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 海斗
らだは俺の震える手を見てか少しの間何も言わずに背中をさすってくれた
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
職員室前の総合点を見てやはり自分は今回凡ミスをしてしまった事が分かった
しかも今回総合点もそうだが順位が学年3位になってしまっているのも問題だ
天乃 海斗
ちなみに1番上を飾ったのは親友だった
猿山 らだ男
しかしその友人はなんとも言えない表情でずっと順位表を見ていた
天乃 海斗
なんで1番上とったのに嬉しそーじゃないんだよ〜
猿山 らだ男
天乃 海斗
俺の親優しいもん!
猿山 らだ男
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
猿山 らだ男
結局自分の分のアイスだけではなく俺の分のアイスまで買ってくれた
猿山 らだ男
天乃 海斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 海斗
俺の将来の夢は確かにあったが選べる選択肢などは無いのだから持つだけ無駄だと知っている
猿山 らだ男
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
俺は知っている。 きっと俺が言わなくてもずっと幼少期から一緒だったから親に何されているのかも察している事を
猿山 らだ男
天乃 海斗
だけど俺はわざと何も知らない、知られていないフリをした
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
猿山 らだ男
天乃 海斗
ぎゅと強く握られるその手はとても暖かくて優しかった