金田一
金田一
金田一
黎
及川
花巻
及川
国見
金田一
‥‥言うのは失礼だけど、 運星先生の反応が薄いのは確かだ。 其れに依るショックと、 再び訪れた恥ずかしさと。 緊張と───色々。 空返事が口から零れ落ちるのは 其れ等の所為。
松川
岩泉
国見
黎
黎
金田一
金田一
適当じゃないけれど、 無意識な言葉は違和感満載。 何でも無いでは拭えない。
花巻
及川
松川
花巻
松川
国見
及川
国見
及川
岩泉
及川
黎
金田一
松川
金田一
国見
及川
花巻
及川
岩泉
及川
花巻
黎
皆の小さな会話を耳に拾いつつ微笑み 改めて挨拶として名前から言い。
黎
一呼吸置いてから述べた言葉。 当たり前だけど、捉え方次第では そうじゃない意味を持つ。 証拠で溝口先生は吃驚した顔してる。 けど周りの真剣な眼差しが突き刺して 懐かしい、何かピリッとする方に 感情が向く。
黎
黎
先程、国見君の言っていた 『今のコートは壊れない』 と言う言葉を信じてみたいと思う。 其れが自分が此処に居る理由の1つ。 開いた儘の体育館、外扉から風が吹く。 芽吹いた青葉の重なり合う音が綺麗だ、 新しい何かを待っている。
黎
多分、此の時。 俺の顔は自分じゃ見れないけど‥‥ 凄ぇ悪い顔してんだろうな。
黎
黎
先生は自身の名を出した後、 一呼吸置いて、そう言った。 皆は頷きじゃなくて鋭利な視線で 理解した様な顔をしている。
俺には直ぐ理解する頭が無かった、 と言うより。 混乱していたのも、そうだけど‥‥ 先生の言葉を色々な意味で捉えたから どれが正しいか分からなくなった。 けど
黎
先生が次に言った言葉で理解した。 コートを制す、の 横断幕を背負っているのは今居る俺達。 俺達が居なく成れば次に継がれ、 其処から更に次‥‥は分からないが。 まぁ、そう言う事だろう。 松川さんの御蔭も有るが先生の言葉で ショックとか全部、抜け落ちた。
黎
黎
そう言った先生の顔は、 無邪気な子供だと直感的に思った。 先生の期待はプレッシャーじゃなくて 純粋に俺達の事を信じてるだけ。 重くなんか無い。
黎
及川
金田一
及川
金田一
先生の話が終わると 途端に皆が俺の方を向いた。 勿論、先生の視線も俺に向いてる。 及川さんが俺に何かを言え、と 言う様に親指を立てながら 先生の前に背中を押す。
金田一
黎
先生は、柔っこい笑みを浮かべて 此方を見つめている。
金田一
国見
金田一
何て話を切り出そう。 良い言葉が出て来ないので すぅっ、と息を吐いたと同時に 国見と目が合う。 そして先程の会話を思い出す。
国見
金田一
国見
黎
国見
及川
国見
金田一
色々と言い乍も 前に出て俺の隣に立った国見。 ほんと此奴は素直じゃねえよなって思う。
国見
及川
金田一
金田一
金田一
自分でも良く分かっていない事を 口走って自己完結までする。 けど別に恥ずかしさなんて無く、 寧ろ思っている事を口に出せて 嬉しいまで来てる。
黎
黎
金田一
嬉しそうに微笑んだ先生。 数秒、顎に手を当てる仕草を見せると 再び此方へ問い掛ける口を開いた。
黎
黎
ちょっと格好を付けたって良い。 皆の設置したコートに歩み寄りながら、 言葉を並べて行って。
近くに有ったボールを拾い上げる。 大きな手に収まる感じが、懐かしい。
黎
金田一
及川
岩泉
及川
ネットを挟んで、立つ及川君。 自分がニンマリと笑ってみせると、 彼も又、自然にフフッと笑った。
黎
ボールを手に持ったなら、やるだろう。 ジャンプサーブの構えをすれば 及川君はレシーブの構え。
大きく飛ぶと勢い良く叩く。
及川
及川君の身体の真横で 地面に叩き付けられたボール。 周りがポカンとするが、 自分だけは、あぁ未だ鈍ってない。と
黎
涙が頬を伝った。 此の場に自分が居る事は 嬉しいけど悲しい事かもしれない。
黎
黎
国見
黎
黎
黎
国見
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