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興味本位で入ってみることにした井戸
しかし、ふと、本当にこの井戸に入ってもいいのだろうかという考えが頭をよぎった
だけど、井戸に入ってみるのは1度決めた事
その考えを覆すつもりは更々なく、井戸に体を乗り上げ、井戸の中に飛び入った
I.
井戸に飛び入ったのはいいものの、そこには井戸の中と呼べる空間ではない、ぐねぐねとした空間が広がっていた
その空間では、体が宙を舞い、まるで自分は地球に存在していないかの様な感覚に陥る
どうにか抜け道を探そうと辺りを見回すと、光が刺しているのが見えた
俺はそこが元来た井戸の出口だと思い、そこに向かって移動を始めた
光を抜け、井戸から這い上がる
I.
井戸の形や大きさ等は同じでも、周りの環境が普段と違うことに違和感を覚える
突然、誰かから声をかけられる
俺は声がした方を向き、その声の主に不覚にも見惚れてしまった
何故なら、透き通る様な赤い瞳に薄い茶髪、頭から生えるケモ耳
その一つ一つが美しいと感じさせざるを得ない容姿をしていたから
I.
H.
美しい容姿をした彼は暇72と名乗る
名前と容姿ってやっぱ関係あるんか.ᐣとか考える
ただ、1つ疑問に思うことがあった
I.
H.
I.
彼は木にくっついていて、離れようともしない
いや、肩ら辺に矢が刺さっていて、そのせいで動けないのかもしれない
H.
H.
そう、笑いながら言う彼
嫌、笑い事じゃないでしょ…
なんて、心の中でツッコミを入れる
H.
I.
突然叫ぶかのように声を出す彼
俺はビックリしてしまい、変な声が出る
H.
H.
I.
H.
H.
そうお願いする彼
明らか、力が有りそうな彼でも動けなくする程の矢を俺が抜けるとは思えない
それでも、やってみようという気になり、抜いてみることにした
I.
I.
H.
I.
やっぱり、ビクともしないか…
I.
そんな声がすると同時に
I.
矢が抜けた
俺は今、ないこと名乗る人の家にお邪魔している
理由は何年も前に封印した犬妖怪である暇72の封印を俺が解いてしまったからである
N.
I.
N.
N.
I.
N.
とわにぃさん
俺の家系図で琴賀見斗羽(ことがみとわ)という名前を見かけたことがある
恐らく、その人なんだろう
N.
I.
そう説明してくれる
ただ、そのとわさん本人がこの場に居ない
I.
そう質問すると、だんだんと顔が暗くなっていく
そうして、口を開く
N.
N.
俺は、…その一言で色々なところでやらかしてしまったんだなと悟るしか無かった
H.
name 暇72(ひまなつ) years 不明 others 何年も前に琴賀見斗羽に封印さ れた犬妖怪。依琉熊により、封 印が解かれた
N.
name 琴賀見 凪弧(ことがみ ないこ) years 27歳 others 暇72によって実の兄を殺された 村の長をしていて、封印された 暇72を監視していた
とわ
name 琴賀見 斗羽(ことがみ とわ) years 享年26歳(満25歳) others 暇72を封印した張本人 暇72の封印直前に大怪我を負わ され、暇72の封印後無くなった ないこの実の兄
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