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貴方は天才かなにか? ((初コメ失礼します
す ご ぉ ! 天 才 !
なんかこわぁ( どういう現象?ふぁ? 桃くんはっ!私のものだから(?)
蒼
蒼
僕は額ににじむ汗をぬぐい、
ベットから起き上がる
リビングに行くと、母がいつものように朝食を並べている
蒼
毎朝違うメニューを作ってくれる母が
昨日と同じメニューを並べている
思わず口から漏れた言葉に母はすかさず反応する
母(なにいってるの、昨日はお味噌汁に焼き魚だったでしょ、?
蒼
僕は首を傾げる
毎朝食事を作ってくれる母なのだから
勘違いしているのは僕のほうなのだろう
なんとなく気持ちがスッキリしないものの、
たかが朝食のメニューで争うほど子どもじゃない
僕は黙って、ダイニングテーブルの席に着く
テレビに目をやると、
近所で起きた通り魔事件のニュースが流れていた
蒼
昨日朝見たニュースとまったく同じだ
アナウンサーの服装すら変わってない
不思議に思い、僕は眉間にしわを寄せる
すると朝食を並べていた母が手を止め、ため息をつく
母(この辺りも物騒になったわねぇ。
母(蒼も学校帰りには気をつけなさいね、
蒼
この台詞には聞き覚えがある
メニューといい、ニュースの事といい
昨日と同じことを繰り返す母に不安を感じる
蒼
と言おうとしたが、何故か別の言葉がついて出る
蒼
自分の意思とは関係なく、首を縦に振っていた
その間に僕の返事に満足した母は
キッチンの奥へと行ってしまう
リビングに残された僕は自分自身、不可解な言動に動揺する
蒼
何度も首をひねるが答えは出ない。
これ以上考えても仕方がないと開き直った。
蒼
僕は朝食を食べ終えて手際よく支度をし、家を出た
蒼
教室に入ると
一番に彼氏の桃くんが駆け寄ってくる
桃
蒼
蒼
内心そう思いつつ、僕はハッとなる
蒼
でも、英語の抜き打ちテストをやった記憶はあるが
テストの内容は全く思い出せない
蒼
口元を押さえ、目を瞬かせると
桃くんが苦笑いする
桃
桃
桃
蒼
蒼
照れ笑いで誤魔化す
そのときナイスタイミングで予鈴がなる
桃
桃
蒼
僕と桃くんは離れ、席につく
その後も、
ホームルームで担任が話す内容にデジャブを感じたり
英語の抜き打ちテストも見覚えある問題ばかり
かといって、テストが出来たかと言えば、そうではない。
分かっている答えであっても
手が勝手に違う単語を書いている
その後も不可解な事が続く__
理科室へ移動する時のことだ
桃くんと一緒に近道である渡り廊下へと向かう
蒼
その途中、同じクラスの赤くんに足を引っかけられて
転ばされるシーンが頭をよぎる
赤くんは桃くんのことが好きだという噂だ。
お陰で僕が赤くんからライバル視され
よく嫌がらせを受けている
蒼
蒼
蒼
なんとなく嫌な予感がする
蒼
蒼
桃
桃
蒼
結局、渡り廊下を使う
安の定、赤くんを含む数人が立ち話をしている
蒼
僕は赤くんたちに警戒しながらも
足を運ぶ
そして、赤くんたちの横を通り過ぎようとした、その時!
赤
スッと足が出された。
蒼
この赤髪猫か犬かよう分からんやつの動きがスローモーションに見える
それにも関わらず
僕は盛大に転ぶ
蒼
桃
隣を歩いていた桃くんが顔を覗き込む。
心配する桃くんの背後から赤くんたちの声が響く
赤
赤
赤
心配しているような口調だが、ニヤニヤしている
蒼
赤くんたちを存分ににらんでから
桃くんに上目遣いで見つめる
蒼
桃
蒼
蒼
蒼
桃
赤くんを挑発するように
僕はしっかりと桃くんの腕にしがみつく
赤
その瞬間、赤くんの顔がぐしゃりと歪む
悔しそうに唇をかむ赤くんを見て
少しだけ気が晴れて、そのまま桃くんと理科室へと向かった
理科室の席は名簿番号順で決められている
隣の席は親友の黄くん
すでに着席していた黄くんを見て
僕はギクリと固まる
蒼
蒼
蒼
独り言を呟きながら記憶をたどる
くそ教師に叱られた僕と黄くんは
授業後に反省文と課題提出を言い渡されて
学校から帰るのが遅くなった後、ひとりで帰宅する事になる
夕暮れ時の人気のない道をひとりで歩く
その途中、通り魔に襲われそうになったというシーンが浮かんだところで
それが夢で見たことだとハッキリ思い出した
蒼
まさかとは思う反面、絶対に起こらないとは限らない
虫の知らせなのかは分からないが
今日は朝からデジャブのような体験ばかりしている
蒼
注意するに越したことはない
授業中
僕は授業中、黄くんに話しかけられてもうまくかわすことにする
...が、
しつこく話しかけられてるのを軽く聞き流していたのがいけなかったようで...
くそ教師に一緒にしゃべっていると勘違いされ叱られた
僕たちは反省文と課題を出され、今日中に提出することを
約束されられる
居残りが決定し、予知夢の強制力のようなものを感じて怖くなった
放課後、一時間ほどで僕と黄くんは課題を提出することができた
僕たちの家は反対方向にある
黄
蒼
しかも黄くんは他の友達と帰宅してしまった
学校から家までは二十分ほどの距離だ
通いなれた道だからひとりで帰ることに抵抗はない
ただ、夢で見たことが現実になったらと思うと、不安になる
蒼
スマホを手にし、お母さんの電話番号をプッシュしたところで電源が落ちた
蒼
蒼
電源ボタンを押すが起動しない
充電切れかと思い、モバブを使う。
それでもまったく反応はない
周りを見渡すと日が沈みかけている
このままぐずぐずしていても、仕方がない
明るいうちであれば、ひとりで帰っても問題はないだろう
僕は急いで学校を出る
大通りから一本中に入ると、急に人気がなくなる
危ない気配は一切ないが、
薄暗い道というのは何もなくて怖くも感じる
僕は無意識のうちに歩く速度を上げていた
背後がきになり、何度も振り返る
特に人影があるわけでも、足音が迫ってくるわけでもない
それでも妙に予知夢が気になり、後ろを気にせずにはいられなかった
蒼
次の曲がり角で右折しようといた時、
電柱柱の後ろから黒い影が飛び出してきた
蒼
びっくりして身を固くした瞬間、
頭を強く殴られた
蒼
掠れた声が口から漏れる
フラつくと、今度は背中に強い衝撃を受けた
体が傾き、全身を地面に打ち付ける
そのまま誰かが馬乗りになってきた
痛みで顔を歪めた僕は、薄めで目を開ける
蒼
そこには僕の首に手をかける赤くんの姿があった
蒼
必死よ形相で、僕の首を絞める赤くんが、荒い息を吐き出す
赤
首を絞める力が強まる
死にもの狂いで抵抗するが、苦しさのあまり意識が遠のいていく
蒼
そう思った時、
聞き馴染みのある声が響く
桃
体と体がぶつかり合うような音がする
そのとたん、首を絞めていた手が離れた
一気に空気が喉に通り、
激しくむせる
道路で体を丸めて咳きこむ僕は、がっしりとした腕に抱きしめられる
桃
頭を撫でる手が心地いい
目をうっすらと開けると眉を下げ、心配そうに見つめる桃くんと目があう
蒼
蒼
部活を終えた桃くんは偶々校門から出ていく僕の姿を見かけ
一緒に帰ろうと追いかけてきたという
桃
心底ホッといたよえな桃くんの声を書き消すように叫ぶ
赤
赤
狂ったかのような赤くんの手にはいつの間にかナイフが握られている
冷たく光る刃の先が僕に向けられる
涙に濡れた目を吊り上げ
赤くんが襲いかかってきた
桃
赤くんを突き飛ばし、桃くんがナイフを持った手をつかんだ
それから赤くんを羽交い締めにする
桃くんの腕の中で暴れながらも、赤くんが鋭い視線を僕に向ける
赤
歯を剥き出し、叫ぶ赤くんからは理性の欠片も感じられない
あまりの気迫に恐怖をおののく
地面に座りこんだまま震えていると、遠くからサイレンの音が聞こえてきた
この騒ぎを見た誰かが通報してくるたのだろう
警察に取り押さえられてからも、狂気に満ちた赤くんは暴れる
赤
赤
ヒステリックな声はパトカーに押し込まれてからも響き続けた
危機から脱したとはいえ、震えが止まらない
蒼
蒼
怯える僕の肩に、男らしい腕が回される
桃
蒼
耳元でささやかれた言葉に、思わず顔を上げる
肩を抱く桃くんがニヤリと笑う
僕はゾクリとしたものを感じながら意識を失った
目覚めると僕はベットの上だった
蒼
蒼
額ににじむ汗をぬぐい、
ベットから起き上がる
リビングに行くと、母がいつものように朝食を並べている
蒼
思わず漏れた聞き覚えのある台詞に、
蒼は口を覆った___