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どうにでもなれってわけじゃなく ただ自分を変えたかった
どうすれば変われるかわからなくて ただ大人ぶることで変われると
あの頃は本気で思っていた
彼女
頷くだけの僕と いつも通り鍵を置いて家を出る彼女
初めての人で 何度目かの人 僕は他の人とも寝た 悪いやつだ
誘われたから寝ただけ 初めては興味本位 嫌いではもちろんないけれど 好きかと問われればわからない
そんなずるい僕を彼女は受け入れて 僕を大人にしてくれた、体だけ
雨の朝 僕の子犬が迎えに来る ただ、大型犬だけど
スマホが鳴る やっぱりいつもの感じ
アントン
ウォンビン
アントン
ウォンビン
アントンは僕のただれた生活を 特に注意するでもなく放置してる 今日はここ、明日はそっちと 誘われるまま頷く僕に 本当は呆れているのかも
アントン
ウォンビン
アントン
指の先にいつものパン屋 アントンはここのクロワッサンが好き
ウォンビン
ひとつ年下のアントン 通りすがりに困ってるのを助けたら それからなつかれてこんなふうに 一緒に学校に行く仲になった
悔しいことに僕より背が高い じゃれて抱きつかれると その広い胸に包まれて安心できる
僕は、知らなかった
アントンは僕の、特別になりたがってた