変態
変態
弧次郎
私の名前を呼びながらこっちへ走ってくる弧次郎。
亜也子
弧次郎
亜也子
若様はとても律儀な人だから、時間に遅れるなんて今までなかったのに…
雫
そのことを聞いて目を見開く弧次郎と私。
吹雪といえば、郎党一の大食らいだ。
そんな吹雪が朝ごはんの時間に遅れるなんて…。
弧次郎
雫
亜也子
弧次郎
私の言葉を遮って、弧次郎は手を振りながらパタパタと廊下を走っていってしまった。
雫
そう言って弧次郎の後を追いかける雫。
勝手に決められた挙句、置き去りにされてしまった。
亜也子
私は誰も居ない廊下にそう叫んだ
誰も居ない廊下を一人で歩きながら、吹雪の部屋を目指す。
亜也子
弧次郎と雫に対する不満を募らせながら足を早める。
吹雪の部屋が近くなると、何やら話し声が聞こえてきた。
亜也子
気配を消して耳を澄ますと、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「我が君…!そろそろ離してください…!!」
「何故だ!私から離れないと言ってくれたではないか!」
その話し声の主は、吹雪と若様だった。
亜也子
何を離しているのかが気になり、障子に耳を当てる。
吹雪
時行
吹雪
亜也子
キャー!と少し興奮気味になりながら頬を手で覆う。
中の様子も見てみたい…。好奇心が勝ったため、襖を少し開け目を覗かせる。
けれどそれがいけなかったのか、気配に気づいた吹雪が急に振り返って目があった。
吹雪
時行
亜也子
……非常に気まずい状態だ。
若様は吹雪を押し倒してるし、吹雪は何故か服がはだけてるし…。
亜也子
亜也子
吹雪
私はそう言って襖を勢いよく閉め走って逃げた。
亜也子
一方その頃
弧次郎
雫
何も知らない二人でした。
変態
変態
コメント
5件
親が居るのにめっちゃニヤけてしもた… 亜也子ちゃんいいなぁ。ラッキースケベなんて… うちも見たかったぁぁぁぁぁぁぁ( ;∀;) 服がはだけてると押し倒してるもう限界でした… 今回も神作ありがとうございます!!! お陰で日々を生きていけます!
あやこちゃん!!ごめんね!!そこわたしも連れってッ😭😭😭ほしいなっ🥺🥺!若の離れないは物理的にも精神的にも離れないになっててラブですね💞今回も神でした!!