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ダッダッダッ…
男
………………
男
男
はぁ、はぁ……
jin
息を切らして喘ぐ僕の手には、茶色い紙封筒が握られている。
…中に入っていたのは、たったの10万ウォン
jin
jin
jin
…僕、キム・ソクジンは、今までずっとこうやって生きてきた
貧乏で、酒と煙草に明け暮れている両親のもとに生まれ
育児なんて当然しない訳だから、小さい頃から必死に食いつないできた
盗みはもちろん、違法な取引や詐欺、脅迫…
悪いことだって、いけないことだってのは自分でも痛いほど分かってる
でもこれが僕の生きる術だから、簡単にやめるわけにはいかないんだ
jin
…あたりを見回すと、近くには黒い服を身にまとった1人の男がいた
男は、いかにもな黒光りする革のバッグを手に下げている
jin
僕は物陰に隠れながら、慎重に男に近づいていく
jin
僕の意識はその黒い革のバッグに全集中していた
…幸も不幸も
jin
男に飛びかかろうとした、まさにその時
ドゴッ
jin
後ろから急に頭を何か硬いもので殴打され、激痛が走る
気づかなかったのだ、男には仲間がいることに…
jin
『あぁ、ここで死ぬのかな』なんて呑気なことを考えながら
…やがて、僕の意識は薄れていった
???
???
???
???
???
???
to be continued…