がんばったね!!
その6文字でいい。 6文字で良いから…言って欲しかった。
心
入院当初は 周りにいた期間限定の友達が 退院していくのが嬉しかった。
だって、病気が マシになったり、治ったもんね。
友達
咲希
咲希
「祝福」 ただそれだけだったよ。
友達が減っても また新しい子が 次の友達になってくれた。
手術日や検査日が 近くなると互いに 慰めて、泣き合って。
そしてまた。
あたしが求めてた 日に戻っていっちゃう。
咲希
咲希
みっちゃん
咲希
みっちゃん
みっちゃん
咲希
看護師
医者
医者
みっちゃん
咲希
いつの間にか 「祝福」 は 「焦燥」 へと変わっていってた。
あたしだって、頑張ってるんだよ。 痛い注射も…薬も…なのに
がんばったね!!
その6文字で良いから… 言って欲しかった。
みっちゃん
咲希
みっちゃん
咲希
言葉は関係と比例する。
互いに患ってた時の 〝頑張ってね〟 と
ひとりぼっちになった 〝頑張ってね〟 の言葉の重さは こんなにも、違うんだ。
咲希
誰かを心配する朝よりも
誰かに心配させられる 朝のほうが多くなった。
誰かと雑談する夜よりも
ひとりでなく夜のほうが 多くなっていった。
咲希
一歌
咲希
いえなかった。
頑張ったねって 言って欲しい。
そう伝えたくても、 詰まってしまう自分がいて…
咲希
咲希
困らせてしまう自分が
咲希
一歌
咲希
いやだった。
一歌
咲希
一歌
一歌
咲希
一歌
一歌
一歌
一歌
咲希
咲希
一歌
その時の腕の温もりは
忘れないだろう。
コメント
4件
少しでもいいから、褒めてほしいかったんだね、慣れたりいっぱいやったりするにつれて褒められなくなるの悲しいよね😢 みんながどんどん遠くなっていくのも辛いと思う本当に頑張ってるよ偉いよ咲希ちゃん