怪盗さんとお人形さん

なにも楽しくない。

1日中ずっと館に閉じ込められて。

毎日毎日、全く同じ日々が続く。

…でも、いつからだろう…

ｶﾁｬ…

夜が唯一楽しみになったのは。＿

遡ること1ヶ月前。＿

外に出れないのに、見るのさえ許されないん…？

『S級doll』なのですから。

ﾊﾟﾀﾝ…

カーテンを開けると綺麗な星空が目に映った。

これからしばらく…見れないのか…

ｶﾁｬ…

少し冷たい風が吹き通る。

でも、俺はこの風が好き。

窓から突然顔を出したのは、仮面を被った緑色の髪の毛に黒メッシュの男。

仮面から見える赤い瞳はキラキラと輝いていた。

彼の人差し指が唇に触れた。

らんらんが言ってた怪盗ってこの人…？

変な人…

ちゅｯ…

そう言って、Sくんは俺の手に優しくキスをした。

ﾊﾞｻｯ

窓の外をいくら見てもSくんの姿はもう無かった。

顔が熱くなっているのを感じながら俺はベッドに戻った。

『doll』とは 15歳で体の成長が止まってしまうが、華奢で美しい美貌の者達。 dollにはランクがあり、S級は厳重保護されることが義務付けられている。

cpはメイン🍵👑に🦈🌸、🍍📢要素を入れたいと思います！

ご愛読よろしくお願い致します📖🫶