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ユウ
家に帰ると直ぐに部屋に入る。
ユウ
後悔と悲しみ、そして事実を受け入れられなくて頭がぐちゃぐちゃになる。
頭の中で踏切の音と君の悲しそうな顔の映像が頭に流れて止まらない
その場から咄嗟に持ち帰った、 ちぎれたキーホルダーをぎゅっと 握りしめた。
このちぎれたキーホルダーが元に戻らないように、レイはもう戻って来ないのだ。
そう思った瞬間、後悔と悲しみで大粒の涙が溢れ出し、部屋は私の悲鳴で反響する。
ユウ
爪を立てて引っ掻き回すような私の甲高い悲鳴が永遠に響く
『もうレイは戻ってこない。』
何時間も泣き喚いた。
それから、泣き疲れて寝てしまった。
朝登校すると、いつもは私が置いていた花瓶が置かれている。 いつもと変わらない景色。
でも違う。
本当にレイは死んでいる。 だから置かれている。
そう思うと涙が溢れる。
先生
先生が暗い顔で俯く。
生徒達はレイがいない、そして花瓶…そして先生の表情から察する
もしかして
しーっ!
ねぇ、あの子のせいだよね
だから…しー!
教室の雰囲気がシーンと凍りつく。
先生
みんな悲しそうな顔を作る。 みーんな、お金でいじめを無視できるのにね?
人間ってば、醜い…
私も大概だけど……
やっぱりレイが死んだあの時の映像が頭の中でずっと流れてる。
仕舞っておきたい出来事なのに、頭の中で永遠に溢れ出して行く。
ほんとに、レイは死んだんだ。
クラスメイトと先生の顔を見て思う。それでも、受け入れられない自分がいる。
『夏宮レイさんが亡くなりました…。』
受け入れられない…
受け入れたくないのに、思い出したくないのに、私を説得させようと言うようにあの時がフラッシュバックする。
もう、やめて……
蝉の鳴き声がやけに五月蝿かった。
夏が消し去った白い肌の少女━━
レイのことを、忘れたくても忘れられない。いや、本当は忘れたくなかったのだ。