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夢空学園

第17話 - 『双子のお姫様と1人の人外』

107

2023年10月28日

#一次創作

#青春恋愛

夕狐

愛花

やばいやばいやばい！

魔夢

急がねぇと劇が始まる！

愛花

魔夢！走る！？

魔夢

馬鹿か！ここ廊下だぞ！

愛花

良心！！

魔夢

廊下を走らねぇのが当たり前だろ！

愛花

確かにそうだけど！

愛花

本当にやばいよ！

魔夢

とりあえず急ぐぞ！

愛花

ギ…ギリギリセーフ！

魔夢

間に合ってよかった…

愛花

空いてる席は……

魔夢

あそことか良さそうじゃね？

愛花

あ、本当！

愛花

ふぅ〜…

魔夢

あんなに急いだの久しぶりだ…

愛花

だね〜

「まもなく、劇が始まります」

愛花

あ、ちょうどよかったね！

魔夢

だな

月夜(海)

「海菜！」

陽灯(海菜)

「どうしたの？海」

月夜(海)

「最近噂の人外？っていうの知ってる？」

陽灯(海菜)

「あぁ、最近噂されてるよね」

月夜(海)

「その人外が、私達の国に来ちゃったらどうしよう…」

陽灯(海菜)

「大丈夫だよ。人外が来ても、私達が守るんだよ」

月夜(海)

「私達が…？」

陽灯(海菜)

「うん。この国を守ることが私達の役目なんだよ」

月夜(海)

「…！そうだね！悪い人外は私達が倒してやる！」

陽灯(海菜)

「うん」

月夜(海)

「ねぇ、約束しよ！」

陽灯(海菜)

「ん？」

月夜(海)

「私達が、この国を何があっても守るって！」

陽灯(海菜)

「うん、約束」

モブ(兵士)

「大変です！」

月夜(海)

「どうしたの？」

モブ(兵士)

「人外が来ました！」

陽灯(海菜)

「えっ！？」

月夜(海)

「ど、どうしよう！」

陽灯(海菜)

「とりあえず、村の人達を非難させよう！」

月夜(海)

「う、うん！」

月夜(海)

ﾀｯﾀｯﾀｯ

陽灯(海菜)

ﾀｯﾀｯﾀｯ

瑠璃(人外)

「………………」

モブ(村娘)

「キャー！人外よ！」

瑠璃(人外)

「………………」

月夜(海)

「皆さん！私達のお城に避難してください！」

陽灯(海菜)

「私達のお城なら安全です！」

瑠璃(人外)

「ぐあああ！」

月夜(海)

「海菜！」

陽灯(海菜)

「！」

陽灯(海菜)

ｻｯ(避

瑠璃(人外)

「………………」

星那(村娘)

「お母さんは…どこ…？」

星那(村娘)

「お母さん…！」

瑠璃(人外)

「…？」

月夜(海)

「貴方、危ないから私達のお城に…！」

星那(村娘)

「お母さんも…」

陽灯(海菜)

「危ないですから！」

瑠璃(人外)

「ぐあああああ！」

月夜(海)

「！」

陽灯(海菜)

「！」

玲依(巫女)

「神聖なる神よ」

玲依(巫女)

「暴走の人外を止めさせろ」

玲依(巫女)

「封印、眠れ」

瑠璃(人外)

「あがっ……」ﾊﾞﾀﾝ

月夜(海)

「あ、あなたは！？」

玲依(巫女)

「ただの巫女」

玲依(巫女)

「それじゃ」

月夜(海)

「待って！」

玲依(巫女)

「何」

月夜(海)

「私達の国を守っていただき、ありがとうございます」

玲依(巫女)

「………………」

玲依(巫女)

「それだけ？」

月夜(海)

「えっ？あ、は、はい」

玲依(巫女)

「そう…」

玲依(巫女)

「この人外は、私が連れて行く」

玲依(巫女)

「殺しはしないから」

玲依(巫女)

「それじゃ」ﾄｺﾄｺ

陽灯(海菜)

「な、なんで…殺さないんだろう」

月夜(海)

「………………」

月夜(海)

「やっぱり、あの人が気になるなぁ」

陽灯(海菜)

「あの巫女さん、なんか特別な力を持ってるような気がするし…」

月夜(海)

「それに、あの人外の子も！」

陽灯(海菜)

「え？」

月夜(海)

「なんか、もの凄く悲しそうだった…」

月夜(海)

「それに、襲い方？もなんか変だった様な…」

ふわねこ(神様)

「それなら、私が話そう」

月夜(海)

「えっ！？」

陽灯(海菜)

「だ、誰！？」

ふわねこ(神様)

「私は、神だ」

月夜(海)

「か、神様！？」

陽灯(海菜)

「神様が、本当に居るなんて……」

ふわねこ(神様)

「それより、貴様達は今あいつが何者か考えていただろう？」

月夜(海)

「は、はい！」

ふわねこ(神様)

「あいつは、ただの巫女だ」

月夜(海)

「えっ？」

陽灯(海菜)

「う、嘘言わないでください！あんな一瞬で、人外を倒せた人がただ者なわけ……」

ふわねこ(神様)

「いや、私は嘘はついとらん」

ふわねこ(神様)

「あいつはただの巫女だ」

月夜(海)

「凄い…」

月夜(海)

「ただの巫女さんなのに、あんなに一瞬で倒せるなんて…！」

ふわねこ(神様)

「巫女は、そんなもんだ」

ふわねこ(神様)

「それと、あの人外の事も話しておこう」

ふわねこ(神様)

「あの人外は、優しいんだ」

月夜(海)

「えっ？」

ふわねこ(神様)

「なんの罪もない、人外だ」

陽灯(海菜)

「で、でも噂では…！」

ふわねこ(神様)

「噂を簡単に信じるな」

ふわねこ(神様)

「そんなもん、どっかの誰かが勝手に作った話だ」

ふわねこ(神様)

「噂は、大体そんなものだ」

月夜(海)

「…私、あの人外に会いたい！」

陽灯(海菜)

「えっ！？」

月夜(海)

「そして、あの人外は悪くないって皆に教えたい！」

陽灯(海菜)

「海……」

ふわねこ(神様)

「うむ、それでは私が巫女に言っておこう」

月夜(海)

「そんな事できるんですか！？」

ふわねこ(神様)

「私を誰だと思っている」

ふわねこ(神様)

「私は神だ」

ふわねこ(神様)

「それに、巫女であるあいつにはすぐに気づかれるし、話も分かってくれるだろう」

ふわねこ(神様)

「それじゃあな」

ふわねこ(神様)

ﾄｺﾄｺ

月夜(海)

「神様って、本当に居るんだね…」

陽灯(海菜)

「だね…」

玲依(巫女)

「………………」

ふわねこ(神様)

「よう、巫女よ」

玲依(巫女)

「…あなたは？」

ふわねこ(神様)

「私は神だ」

玲依(巫女)

「神ね…本当に居るんだね」

ふわねこ(神様)

「なんだ反応が薄いな」

玲依(巫女)

「…で、なんで来たの？」

ふわねこ(神様)

「実は、お前が以前助けたあの双子の姫がここに来る」

玲依(巫女)

「私が助けた…？あぁ、あの子達か」

玲依(巫女)

「でも、いいの？今は私の所にあの子が居るけど…」

ふわねこ(神様)

「あぁ、なんなら好都合だ」

ふわねこ(神様)

「あの双子の姫達は会いたがってるからな」

玲依(巫女)

「…人外に会いたがるなんて、変なの」

ふわねこ(神様)

「まぁまぁ、あいつらの意志を聞いてやれ」

ふわねこ(神様)

「それじゃ」

ふわねこ(神様)

ﾄｺﾄｺ

瑠璃(人外)

「…今のって？」

玲依(巫女)

「！起きてたんだ」

瑠璃(人外)

「うん、あの神？が来た時から…」

玲依(巫女)

「そうだったんだ」

月夜(海)

「すいませーん！」

瑠璃(人外)

「！」

玲依(巫女)

「待って、行かないで」

瑠璃(人外)

「………………」

月夜(海)

「あ、居た居た！」

陽灯(海菜)

「あの、実は……」

月夜(海)

「人外さん！」

瑠璃(人外)

「！」

月夜(海)

「ごめんね、悪者って思っちゃって」

瑠璃(人外)

「………………」

瑠璃(人外)

「…別にいいよ、そう思われるのは慣れてるし」

陽灯(海菜)

「本当、ごめんなさい」

玲依(巫女)

「あなた達、もう謝らなくていいよ」

玲依(巫女)

「それに風花、あの事話さないの？」

瑠璃(人外)

「あの事は……」

玲依(巫女)

「せっかく、あなたの事を認めてくれた人が居るんだし」

瑠璃(人外)

「………………」

瑠璃(人外)

「…私は、昔から人外っていうだけで気持ち悪がられてた…」

瑠璃(人外)

「だから私はずっと1人だった…」

月夜(海)

「…そうだったんだ」

月夜(海)

「でも、もう大丈夫！」

月夜(海)

「これからは、私達の国で暮らそう！」

瑠璃(人外)

「えっ…でも……」

陽灯(海菜)

「大丈夫だよ。皆、理解してくれたから」

瑠璃(人外)

「…本当に、いいの…？」

月夜(海)

「うん！」

瑠璃(人外)

「…！ありがとう…！」

玲依(巫女)

「よかったね」

瑠璃(人外)

「うん…！」

瑠璃(人外)

ﾄｺﾄｺ

星那(村娘)

「風花ちゃんっ！」

瑠璃(人外)

「！」

星那(村娘)

「友達になろう！」

瑠璃(人外)

「えっ…友達…？」

星那(村娘)

「ダメかな？」

瑠璃(人外)

「う、ううん！むしろ…嬉しい！」

星那(村娘)

「よかった！」

月夜(海)

「凄く、幸せそうだね」

陽灯(海菜)

「そうだね」

月夜(海)

「本当に、本当によかった」

陽灯(海菜)

「うん」

月夜(海)

「前は、巫女さんに助けられちゃったけど、次からは私達が沢山の人達を助けようね！」

陽灯(海菜)

「うん！」

END

👏👏👏

月夜(海)

皆さん！本日は見に来てくれてありがとうございました！

「「ありがとうございました！」」

👏👏👏

愛花

凄かったね！

魔夢

あぁ

愛花

あれ？魔夢泣いてる？

魔夢

な、泣いてねぇ！

愛花

魔夢

俺は班の仕事がこれからあるから行ってくる！ﾄｺﾄｺ

愛花

後で来るね〜！

愛花

…星那がちゃんと出てきてよかった……

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