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凪沙
空がもう紅く染まっていく黄昏時。
私は近所の彼岸山にある、彼此神社と いう廃神社の石段を登っていた。
苔むした石段は彼岸花が咲き乱れ、 赤い鳥居が並んでいた。
もうかなりの段を登った。 もう少しで、彼此神社に着くはずだ。
昨日階段から転げ落ち、縫ってもらった頭がズキズキと痛んだ。
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
幼い頃は、弟とよくここで遊んでいた。
そんな弟も……死んでしまったけれど。
凪沙
凪沙
凪沙
私は崖を覗き込んだ。
断崖絶壁の崖は、20……30メートルくらいあるんだろうか。
ヒュウと冷たい風が吹き、 足をすくませた。
凪沙
凪沙
虚しいほどに美しい夕焼けを見つめ、 冷や汗をかき、震えている拳を握った。
凪沙
凪沙
意を決して、私は崖から身を投げた。
凪沙
凪沙
しかし、いつまで経っても 地面につかないうえに、風も感じない。
ぎゅっと瞑っていた目を開けたが、 そこには静止した土があった。
そして……腕には 見知らぬ力が加わっていた。
凪沙
???
頭上を見上げると、とある青年がいた。
濡烏色の髪に、青色の瞳をしていて、 左目には黒子があった。
凪沙
???
???
凪沙
???
凪沙
???
凪沙
???
凪沙
???
???
凪沙
凪沙
???
凪沙
???
???
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
???
???
凪沙
凪沙
???
凪沙
???
凪沙
???
凪沙
???
凪沙
???
???
凪沙
???
きんとき
凪沙
きんとき
凪沙
きんとき
凪沙
きんとき
きんとき
凪沙
こうして、非現実的な出会いから、 弟に逢える希望が見えてきた。
凪沙
待っててね。