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来たァァァァ!!(´∀`∩)↑age↑ 待ってましたァァァ!
医者
頭が真っ白になって。 世界から、音が消えたような気がした。 世界でごくわずかの人が患っている、あまり症例がない病気。 病名は覚えられないくらい長い。 異常症状はなく、他人からすれば全くの健康体に見える。 それゆえに自覚されにくく、実際死ぬまで気がつかなかった人もいたらしい。 なんで、なんで俺がって。 ずっとそればっかりで。
気づいたら家にいて。 半ば倒れ込むように、ソファに座った。 頭の中では『なんで』って言葉が、ずっとぐるぐる回ってる。 ふと、有利のことが頭に浮かんだ。 有利。 俺の大切な恋人だ。 もう1年しか有利と_大切な人と過ごす時間がない。 そう思うと涙が止まらなくて。
神代 颯
しばらく泣いていたけど、次第に気持ちも落ち着いてきた。 はやく有利に伝えなくちゃと思った。
ピリリリリ
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
ピッ
神代 颯
気持ちの整理をするためにも、有利が来るまで少し寝ることにした。
ピンポーン
神代 颯
インターホンの音で起こされた。
神代 颯
ガチャ
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
神代 颯
藍堂 有利
有利にコーヒーを渡して、隣に座った。
藍堂 有利
神代 颯
いざ話そうとすると、うまく言葉が出てこない。 どうしよう。 せっかく来てもらったのに。 話さなきゃ。 ふわっ
神代 颯
突然有利に抱きしめられた。
藍堂 有利
有利の優しい声に、緊張でキュッとしまっていた喉から、すっと力が抜けていく気がした。
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
深呼吸をして、話す覚悟を決めた。
神代 颯
藍堂 有利
藍堂 有利
神代 颯
藍堂 有利
神代 颯
それを聞くと、有利は俯いてしまった。
藍堂 有利
神代 颯
……2人とも黙ってしまった。 それが気まずくて何か話そうとすると、有利が顔を上げた。
藍堂 有利
有利は、笑っていた。 けれどどこか悲しそうで、無理をしているように見えた。 けど、有利の言葉が嬉しくて。
神代 颯
俺はこれからの日々に想いをはせるのだった。
この時、有利のことをもっとよく見ていれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。