コメント
1件
雨は ふり
君に ふられる
そんな、ふり。
雨咲 遥人
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水はけのあまりよろしくない 学校のグラウンド
なんか湖みたい
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
わざとらしく立ち止まる
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
はい でた でました
首を傾げて目を合わせてくれる
ずるい
この仕草、好きだな。
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
(多分)およそ七メートルの隙間を
小さく走って埋める
隣に並ぶと
小さく笑うのが聞こえて
心臓がうるさくなった
熱いのに気づかない、ふり。
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
ちょーっと褒められて嬉しい
口角が上がったのを見られないように
急いで横を向いて誤魔化す
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
キーンコーンカーンコーン
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
速まる鼓動に合わせて
たん、と
踊り場まで走って
振り向く
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
いきなり爽やかに 名前を呼ぶんじゃない
絶対鈍感? 無神経なの?
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
動揺してるのばれてないよね
せーふ
静かな廊下に響く二つの足音が
なんだかじゃれあっているみたいで すき
難しいことは分かんないけど
少し幸せ かもしれない?
うん、ほんのすこーしだけ
逆てるてる坊主、
昨日の夜 がんばって作っといてよかった。
今のところ計画どおり
自然と一緒に下校できるチャンス
もう勝ち組だ
ナイス わたし
それと神様ありがとうございます
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
カリ
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
はい、と細い指が近づく
雨咲 遥人
今、一瞬だけ触れたような
水乃瀬 侑
…気のせいか
つか、
全く意識されてないじゃん
余裕そうな顔してむかつく
こっちは爆発寸前なんだよ
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
ガシャン
机の上にある物が音を立てて落ちた
やべえ
かっこわるすぎる
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
ださいとか思われてんのかな
恥ずかしくて死にそう
こんなことで反応して
、いや こんなこと?
じゃねえし
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
わかってんのかよ。
舌の上で溶ける甘さが
増した気がする
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
ふてくされた表情で睨んでくる
なのに手だけは止まらず 口に運ぶ様が
なんか、
うわ
やばいな、俺。
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
貸すはずの一本が折れている なんて
かみさま、
私どれだけ 前世で徳を積んだんですかね
夢でまで焦がれていた相合傘は
妄想や映画のイメージと違い
窮屈で湿っていて暑かった
だけど
嬉しくて堪らない
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
なに。なんなの
私と帰るのが嫌ってこと?
あ
恋人みたいな事してるからか、今。
友達としか思っていない異性と
そんな関係みたいに見られるの、 恥ずかしいもんね
……なんか
涙、出そう
泣きたい
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
やだな
上手に笑えない
ぎこちないよね、絶対。
反対方向に歩き出す
離れて行く
振り向いたら負けだ
前だけ見なきゃ
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
傘が異様に重く感じる
さっきまで持ってくれてたもんな
どうせ優しいだけなんだろうけど
私って君の
恋愛対象なんかじゃ、
ないんだな。笑
雨咲 遥人
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
腕が引っ張られた
荒い息が聞こえる
こんな顔、見せたくないのに
水乃瀬 侑
振り向いちゃった。
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
振り向いたとき
傷ついた顔をしていた
目が潤んで見えた
雨咲 遥人
雨咲 遥人
雨咲 遥人
意気地がないせいで諦めかけた
なのに隣で
恋人みたいな距離感で傍に居るのは
だめだ、と思ったから
帰してしまった
雨咲 遥人
いましかないって
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
自分でも訳が分からない事ばかり 話してしまう
どこまでまどろっこしいんだよ
苛ついて息を吸った
温い酸素が喉に纏わりつく
心臓がうるさかった
雨咲 遥人
雨咲 遥人
ぱっ、と
泡が弾けるように色が付いた
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
まっすぐ
目を合わせて
伝わるように
太陽なんてないのに
夕日に染められたみたいに
顔が赤くなっている
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑
雨咲 遥人
水乃瀬 侑
腕じゃなくて手を掴む
耳まで真っ赤になるのが
慌てる兎みたいで
ぼろぼろ涙を流しながら
見あげる顔が愛おしくなった
雨咲 遥人
雨咲 遥人
俯いた君が
金平糖を掬い取るように
小さく呟く
水乃瀬 侑
水乃瀬 侑