注意
▷ この作品は二次創作です。公式様のストーリーに関係ありません。 ▷ 百合/ GL (女×女) ものです 《苦手な方はお戻りください🙏》
私は今日、同棲している彼女にプロポーズをする。
そうは言っても、まだ今日は始まったばかりだが。
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いただきます。といって食事を口に運ぶ彼女は
心底幸せそうな顔で、パンを噛み締めていた。
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その言葉だけで、胸の辺りがぎゅっと温かくなる。
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私が、自分の感情をうまく表現できるようになったころ。
私は、彼女に縋り付くのに必死になっていたと思う。
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今はこうして、縋り付いていた彼女が肩でウトウトしている訳だが。
けれど今、彼女が隣に居てくれているのは
昔の私が奮闘したお陰だろう。そこは褒めていいと思う。
彼女は昔から、自分の曲を通して沢山の人を救える人だったから。
だからこそ、怖かった。
だからあの日、告白したのだ。
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私は、自分のやりたい事とか、目標とか、何ひとつ分からなかった。
いつも、母の言う事を聞いていたから。
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そんな時、触れたのが彼女の曲だった。
冷たくても、私に寄り添ってくれた曲。
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曲から彼女を知って、そのままサークルに入って、作詞を担当して…。
本当に色々あった。
そしていつからだったか、曲だけじゃなく彼女本人に惹かれていた。
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そうして、サークルメンバーと彼女と過ごしていく内に、知らない自分がどんどん私の中から出てきて…。
その度、胸がぽかぽかと温かくなって…、自分が今したい事が分かって。
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自分が、どんどん救われていって。
いつか、私が救われたら。私に興味がなくなっちゃうんじゃないかって、怖かった。
だけど、今。その怖さに勝つために。
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もう、『分からない』なんて嘘で。
もう、このどきどきから逃げたくなんてなかった。
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いけない、私まで寝落ちしてしまった…。
彼女と付き合った当時の夢を見ていたら、もう夕日が落ちそうだ。
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私の身体にはご丁寧に毛布がかけられている、彼女らしい気遣いだ。
多分、家には居るだろう。二階で作曲中なんだろうか…。
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コンコン、とノックをして彼女の部屋に入る。
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彼女の姿はそこには無かった。
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とりあえず、プロポーズ用の婚約指輪を取りに行かなくては。
このままでは、今日中にプロポーズできなくなる…
私の部屋に入ると、そこには指輪の入った小さな箱と
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今にもその箱を開けようとしている恋人の姿があった。
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私は彼女の手を握り、なんとか箱を開けられることだけは避けた。
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最悪だ。危うくプロポーズを失敗しかけた上に、不安にさせるなんて…。
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プロポーズの計画はぐちゃぐちゃだけれど、今しかない。
今、伝えなければ。
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それから、触れるだけのキスをした。
その後はずっと妻を抱きしめていた。
その後、どちらかのお腹がなって。ようやくその場から離れた。
リビングで、私達は夕飯を食べていた。
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でも今は、その笑顔を見ていたいと思った。
コメント
1件
めっちゃ神作品でした。ありがとうございます(?)