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いつものように友達と下校 珍しく校門のあたりが騒がしい
友達
ウォンビン
友達
友達
T高? T高はウンソクさんの通う高校だ
遠目に人だかりを見ると ウンソクさんと、あの時のふたりがいた
立ち止まる僕を ショウタロウさんが見つけ
ショウタロウ
言って大きく手を振る
女子のざわめきはさらに大きくなり その視線が僕たちにも注がれた
その中の数人が僕に駆け寄ってくる
女子
ウォンビン
紹介して、とか、いいなあ、とか みんな好き勝手言ってきて 挙句付き合って、なんて言われたり
誰か一人がそう言えば 次々と女子が群がってきて
ウンソク
困惑する僕と興奮する女子を 一言で鎮めたのはウンソクさん
もちろん、一瞬の間を置いてすぐ 女子たちはウンソクさんに群がっていった
ショウタロウ
ソンチャンさんも頷きながら ごめんね、ってみんなに謝ってて 女子はさらにキャーッ! とわめく
友達は気を遣って先に帰るっていうし 先生たちまで校門に出てくるし
ショウタロウ
ショウタロウさんがペコペコ謝って ウンソクさん、ソンチャンさんも 深々と頭を下げて
ウンソク
ウォンビン
ウンソク
スマホを見ると着信が入ってた
ウンソク
不在着信
ウォンビン
ウンソク
ウンソク
ウォンビン
まさか学校まで来るとは思わなかった ふと、あの夜のこと思い出して いまさら赤面する
ウンソク
並んで歩きながら 僕の顔を覗き込むウンソクさん
そんなまっすぐな綺麗な目で 見ないでほしい 僕は勝手にあなたに妄想して あんなバカなことをしたのに
ウォンビン
ショウタロウ
ソンチャン
いつのまにか3人に囲まれて 顔を見られてる きっと真っ赤だ、僕
ウォンビン
みんな笑ってる この人たちには敵わない
それにしてもなんの用だろう
4人でゲームセンター行って ご飯食べて公園行って ショウタロウさんが友達とやってる ストリートダンス見たりして
なんか不思議な時間 なんで僕、いきなりこんな風に 輪の中に入れてもらってるんだろ
ソンチャンさんとウンソクさんも みんなとダンスしてて
その間僕はショウタロウさんと いろんな話をした
ショウタロウ
ウォンビン
ショウタロウ
ウォンビン
ショウタロウ
ショウタロウさんは笑いながら言う
友達と一緒に踊るウンソクさんは 本当に楽しそうで
ソンチャンさんとふざけて笑ってる ああ、やっぱかっこいいな 思わず見惚れて
ショウタロウさんに笑われて我に返る
ショウタロウ
ウォンビン
ショウタロウ
思わず右手を握りしめる こんな、邪な気持ちで 友達になんてなれるだろうか
ああ、でも 近づきたい、ウンソクさんに 友達としてでも 笑顔を向けられたい、見つめられたい
ウォンビン
ショウタロウ
ショウタロウ。呼ぶ声が聞こえた
ショウタロウ
肩で息をしながら ウンソクさんが僕のところへきた 踊ったからか、顔が赤くなってる
すとん、と隣に座って あー疲れた、とつぶやく 可愛くて見つめてしまう ウンソクさんと目が合った
ウォンビン
ウンソク
息はまだ少し荒くて ふわりと微笑むその表情にまた、僕は
ときめいてしまう 友達になりたいだけなのに 友達でいられないのはつらいな
ウンソク
ウォンビン
ウンソクさんがいきなり僕の手を取る ドキッとして引っ込めた手を ウンソクさんはまた握って
ウンソク
踊りの輪の中へ 歓迎の拍手を受けて 見よう見まねで踊る