中国
その問いに俺は こくりと頷いた。
韓国
北朝鮮
目の前に居るのは、
第二次世界大戦中、 同時並行で戦争をしていた中国。
その関係で、色々と 顔を合わせることが多かった 韓国、北朝鮮…
つまり言うと、この3人と 俺はすこぶる仲が悪い。
日帝
中国
日帝
顔を上げた途端。
目の前に銃口が 突きつけられた。
日帝
中国
中国
中国が俺の額と銃口との 距離をゼロにする。
ここで発砲されれば、 俺は死なずとも多少の 後遺症が残るだろう。
ぐっと拳を握り締め ながら、俺は素直に答える。
日帝
中国
日帝
当たり前だが信じて もらえるわけもなく。
中国
韓国
中国
韓国のたしなめにより、 俺に向けられていた銃口は あっさり降ろされた。
中国
日帝
中国
日帝
…まずいな、
炎天下の中こうして ずっと立って話してるから…
日帝
戦時中はろくに何も 食べていなかったから 体は極限まで瘦せ細り、
そしてこの暑さ。
日帝
頭が少しふわふわと して、平衡感覚が 少しずつ失われていく。
中国
中国の声も、少しばかり 遠くから聞こえる。
日帝
その瞬間、ぐらりと 体が揺らぎ、
右半身を強い衝撃が 襲った。
さっきまで何事もなく 話していたというのに、
突然日帝が目の前で 倒れた。
中国
体を揺らして起こそうと 試みても、日帝の体は 完全に脱力している。
韓国
中国
北朝鮮
北朝鮮の言葉に、我は 日帝の腕を試しに握ってみる。
中国
…びっくりするほど、 痩せていた。
終戦から現代までずっと 生きていたと考えると、 この痩せ方はおかしい。
我たちの目につかない所に 監禁状態だったと考える事も できるが、それでもおかしい。
中国
我が誰となく呟くと、 韓国が少し考える素振りを 見せて口を開いた。
韓国
中国
韓国
勿論、我は日帝の事が 嫌いアル。大っ嫌いアル。
でも、流石にここで 消えてなくなれと思う までに憎んでいるわけじゃ ない。
こうして目の前で倒れれば、 すぐさま助けようと する位には憎さと共に 大切に思ってる国。
でも、今日日帝を我たちの 家に連れていけない理由が ちゃんとある。
中国
北朝鮮
中国
我は考えたのち、 諦めて溜息をついた。
中国
韓国
中国
北朝鮮
決まれば話は速く、 我は日帝をおぶった。
中国
あんまりにも日帝が 軽いものだから、 流石にびっくりしたけどな。
中国
奥の部屋のベッドに 日帝を下ろした。
熱を逃がす目的で衣服を 少し緩め、北朝鮮が 持ってきてくれた保冷剤を 首筋、脇の下などに当てる。
この箇所は太い血管が 流れるところで、効率よく 体を冷やせるから。
一通り処置が終わった 所で、北朝鮮が安堵した様に 息を吐いた。
北朝鮮
中国
ベッドで眠る日帝の 顔は暑さで白い顔が 赤くなっている。
…全く、日帝らしくもない 脱力した表情アルな。
北朝鮮
中国
北朝鮮が部屋から出ていく。
我の居る部屋はしんと 静まり返って、冷房の 稼働音だけが部屋に響く。
中国
中国
『また会えて、嬉しい』
意識のない日帝を前に、 本音が思わず零れる。
中国
日帝の体にこもった 熱を逃がすために衣服を 少しだけ緩めたとき、 ふと日帝の体が見えた。
全身に、生々しい傷跡。
やけど、切り傷、擦り傷。
その他にも青黒く 痣になっている個所も あれば、黄色く治りかけの 打撲の部分もあった。
中国
戦争の傷跡は、日本も 我のところも大きく 残っている。
戦争を間近で体験した 日帝ならなおさら… 戦争の傷跡はまだまだ 大きく残っている筈だ。
我は、日帝を慰める つもりでもなく…
自然に、日帝の手を 両手で包み込むように 握って、祈るように言った。
中国
『幸多からんことを』
北朝鮮
リビングに行って、 北朝鮮が我にかけた 第一声はそれだった。
中国
北朝鮮
北朝鮮が結露したグラスに 入っている麦茶を 飲みながら机の上の新聞を 眺めていた。
北朝鮮
中国
北朝鮮
中国
目をらんらんとさせて 満面の笑みを見せる 北朝鮮を軽くあしらい、 我はソファに座った。
そして、我が座ってから 1分後。
韓国
と、その声と同時に 韓国が帰ってきた。
中国
韓国
中国
北朝鮮が無言で 今飲んでいた麦茶を 韓国に差し出す。
韓国も無言でその お茶を飲み干した。
韓国と北朝鮮は一応 双子アルから、こうして 飲み回すのは日常の光景。
北朝鮮
韓国
北朝鮮
文句を垂れながら 北朝鮮が渋々といった 様子で冷蔵庫へと向かった。
カチャ、と食器の音の することからどうやら 韓国の分も淹れるみたいだ。
喧嘩ばっかりだけど、 なんだかんだいって 超絶仲良しの二人。
兄弟の居ない我からすれば、 羨ましい光景でもあった。
中国
韓国
中国
韓国がへへ、と 悪びれもなく笑った。
…しかし、本当に おっそいアルなぁ…
北朝鮮
中国
北は耳が良いアルから、 小さな物音でも聞き逃さない。
すぐにインターホンが 鳴った。
中国
我はすぐに立ち上がって 玄関へと向かった。
チェーンと鍵を開け、 扉を開ける。
中国
中国
ロシア
ソ連
…そう。
我が日帝を家に 入れるのを渋った理由…
それは、こいつらが 来るからだった。
日帝
日帝
コメント
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最&高じゃないかッッッ!この先どうなるかが気になりすぎる…
さいこおおお!😭👏 中国さんまさかのツンツンデレデレ?!?! やばい鼻血が…(( ここにきてデェェェェン親子ですか、いいっすねぇ( ̄ii ̄)にてちゃん熱中症大丈夫かなぁ…心配、ちょっくら2次元行ってきますk(((((殴