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ツンデレ…だと!?はぁ尊い…
はい!!ごちそうさまです!!みんなツンデレとかかわよ!!最高ですみんなおいしい...
柔らかい日差しが、 眠っていた俺の意識を 覚醒方向へと引っ張っていく。
日帝
目を開けると、まず 襲ってきたのは頭痛。
日帝
痛む頭を押さえながら、 ゆっくりと起き上がる。
衣服は緩められていて、 冷たい氷の様な物が首筋と 脇の下に入れられていた。
…この箇所を冷やしていると いうことは、
日帝
はぁ、とため息が出る。
日帝
まだフラつく頭を動かし、 周囲を確認する。
まず俺がベッドで寝ていた 事から、当たり前だが ここは日本家ではない。
日帝
…そうだ、確か…倒れる 寸前まで話していたのは 中国たちだった筈。
日帝
あっちは俺の事をすこぶる 嫌っている筈なのに…
もんもんと考えていると、 部屋の扉が控えめに ノックされた。
北朝鮮
現れたのは、北朝鮮だった。
日帝
北朝鮮
保冷剤替えに来たんだけど、 目覚めたんだったらもう いらないよな、と言って 色々片付けていた。
俺は作業をしている北に 質問を投げかけた。
日帝
北朝鮮
日帝
中国の家でも驚くと いうのに、まさか 朝鮮の双子も一緒に 暮らしているとは。
流石に驚いた。
北朝鮮
日帝
わかってるなら よろしい、と北は頷いた。
北朝鮮
日帝
北朝鮮
戻ろうとする北を、 俺は引き留めた。
日帝
北は、少しの間 固まっていた。
そして、呆れた様な 表情で溜息を一つ。
北朝鮮
北朝鮮
北朝鮮
日帝
北朝鮮
不愛想に一方的に そう言い切り、北は 部屋を出て行った。
…だが、その言葉の 端々からは俺を心配 しているととれる感情が 見えた。
あれから数分 休ませてもらい、 俺は立ち上がった。
日帝
俺が陸軍の大将と して働いていた時代、 朝起きればこうして 一人で声に出して体調を 確認していた。
こういう点呼は、 もう俺の中で日常と 化している。
日帝
荷物をまとめ、部屋の 扉を開ける。
日帝
そこで俺は3秒間の 思考に入った。
日帝
そう思って、玄関へと 向いていた足を 居間らしき扉の前へと 向ける。
おそらく中から 話している声が 聞こえているので、 こちらで間違いは ないだろう。
俺は深呼吸して、 扉に手をかけた。
日帝
中国
顔を居間に覗かせると、 中国がひきつった表情を 浮かべた。
そして、ものすごい速さで 俺の方へと近づいてきた。
驚いている俺を他所に、 中国は小声で話しかけた。
中国
日帝
中国
???
後ろから、誰かの 声が聞こえてくる。
中国
中国は後ろを振り返り、 そう叫んだ。
中国
???
中国の後ろ姿に、 背の高い人物の影が 落ちる。
俺は、影を落とした張本人 である人物を見上げた。
???
ソ連
日帝
中国
その瞬間、一気に 俺の中で殺気が溢れ出す。
抜刀しようと腰に 手を添えるが━━━…
日帝
当たり前の事だ。
たしか、元々俺が 使っていた刀は国連に 没収されて破壊された。
もう一本予備で 日本家に置いていた気が するが、今は持ってきて いない。
つまり、この場で ソ連に襲われれば 俺は抵抗の手段がないことを 示していた。
日帝
ソ連
警戒している俺と 対照的に、ソ連は俺を 見ても全く動じず 余裕そうな表情をしていた。
日帝
ソ連
日帝
ソ連
日帝
多分、79年も経てば 条約を破棄した事など どうでも良くなるのだろう。
だが、俺は79年前から 直接現代へと来て しまったようだからな。
日帝
ソ連
日帝
お酒はとりあえずで 呑むものではないだろうと 思うかもしれないが、俺は 昔…ソ連に思いっきり ウォッカを飲まされたことが トラウマになっている。
ソ連
日帝
ソ連
ソ連
…そうだ、感情が 高ぶって忘れていた。
目の前に居るソ連も、 中国も、俺とは違って
時間の流れを ちゃんと感じていたんだ
だから、俺と時間の 認識の差が出る。
日帝
ソ連
日帝
ソ連
ソ連に手を取られ、 居間へと連れていかれる。
一度後ろを振り返れば、 中国が面倒だ、というのと 安堵したような表情を同時に 浮かべていて複雑そうだった。
ソ連
それが、俺が日帝と 再会して初めに思ったことだ。
日帝
俺たち国は、相手が自分に 向けている敵意の量が瞳の 色でわかる。
敵意がなければそいつの 素の色が見られるが━━━…
俺を見た日帝の瞳の色は、
血の様な紅だった。
それが、日帝が俺に向けた 敵意の色だった。
だから、俺はこれ以上 日帝を刺激しないために どうしてここに居るのかと 追及するのをやめた。
聞いても、俺相手だと 日帝は逆上してしまう だけだろうと思ったから。
ソ連
笑顔で『お帰り』と、 日帝に言って あげたかった。
だが、俺と日帝は 立場が対極すぎる。
だから俺は、日帝に、
昔の様に接することを 心に決めたのだった。
ソ連
ロシア
突然居間に放り出され、 混乱する俺とロシアの二人。
ソ連
ロシア
日帝
ロシア
日帝
ウォッカの瓶を丸々 差し出してきたので 手を出して断った。
その時、居間の扉が 開いて呑気な声が聞こえた。
韓国
手洗いにでも行って いたのだろう、韓国が 居間へと戻ってきた。
日帝
韓国
日帝
ごもっともだった。
韓国
韓国がそっぽを向いた。
韓国
日帝
驚いた。
てっきり、 『もう二度と来るな』位の事は 言われるんじゃないかと 思っていたから。
日帝
韓国
中国
韓国
嫌がる韓国を中国が ツンツンとつつき、韓国は 必死に抵抗するも身長の 差で呆気なく負けていた。
そして、それを 見ていた北朝鮮が一言。
北朝鮮
しばらくの間話を した後、俺はお暇させて 頂くことにした。
日帝
中国
日帝
楽しみにしてるアル~、と 中国は冗談めかして言った。
韓国
北朝鮮
日帝
ロシア
ソ連
そして俺は、一度頭を 下げてからその場を 後にした。
日帝
帰り道、街路樹を 見上げながら ぼんやりと考えた。
日帝
ナチス先輩も、イタ王も。
大英帝国はイギリスと名を 変えて存続しているし、 大戦が原因で消滅した国以外は 現代でも生きているみたいだ。
日帝
ふと、歩いていた足が止まる。
大英帝国やソ連はまだ わかる。連合国側の国だから。
なのに━━━…
なぜ、俺と同じ枢軸国側だった 先輩やイタ王は死んでないんだ?
俺は、裁判で死刑判決が出た。
なのに、なぜ先輩や イタ王は…生きてる?
日帝
思わず、ぽつりと 言葉が零れた。
日帝
悶々と考えていた ところで、俺に答えが 出るわけない。
そう思った俺は考えを 振り払うように頭を 横に振り、また歩き出した。
???
日帝
日帝
日帝
日帝