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静まり返った草原で見知らぬ少女は僕に問う
悠也
?
両親の離婚、いじめの始まり、嫌な理由は沢山あるけど
悠也
?
少女は微笑み、風のように消えていった
悠也
息が苦しい、喉に何かが詰まっているようだ。
悠也
そう言ってベットから起きあがろう、コップに水を入れて飲む
悠也
手当たり次第にエアコンのリモコンを探し、エアコンを付ける テレビで今日の天気を見てからボロボロになった制服と鞄を持ち誰もいない静かな部屋に
悠也
?
悠也
自分に挨拶されているのかと思い戸惑うが一瞬にして朝の挨拶運動とわかった。 朝の挨拶運動は運動委員と代表委員がやっている。 因みに僕は図書委員会に入っている。僕の仕事は静かな図書室で時間が過ぎるのをただ待つだけだ そんなことを考えていると長い犬走りを抜けて下駄箱まできた。自分の下駄箱のロッカーにはボロボロになった上履きと「死ね!」「カス!」「消えろ、ゴミ」と書かれた紙切れが沢山入っていた。
悠也
と思い適当にぼけーっとしているのが気に食わなかったのか、どんどんヒートアップしてしまった。担任だって気がついているはずなのに、見て見ぬフリだ、別に助けて欲しいなんて欠片も思ってないけど…
結衣
?
ドアを開教室に入るといじめの主犯結衣達が俺の方を見て笑っていた自分の机につくと、なぜ笑っていたのか直ぐにわかった、落書きだ机にくだらない落書きがされている
悠也
と言いたいのを堪えて黙って席に着きティッシュとアルコール消毒液で拭く、凹んでないとまためんどくさい事になるので、黙って下を向いて作業する
悠也
くだらない事ばかりしてくる結衣も
先生
見て見ぬ振りする先生も
先生
先生
悠也
眠い教室の一番後ろの窓際の席 太陽の光と風が心地よい
陽葵
陽葵
都会から来た君はカブトムシでさえも見たことがないと楽しそうにはしゃいでいる
悠也
陽葵
しばらく歩いて居ると視界いっぱいに草原が広がっていた
陽葵
悠也
陽葵
悠也
陽葵
悠也
陽葵
悠也
君と僕はその場に寝転んだ
草の匂い、風、太陽の光、すべてが心地よい
今なら何でも出来そうで、本当に直ぐ眠れてしまいそうだ
陽葵
悠也
君の顔の辺りまで落ちて来た髪の毛を耳にかける、久しぶりにじっと顔を眺めた、やはり君の顔は綺麗だ、でもそれでて元気で可愛らしい何でだろうか
悠也
浅野
隣から小さな声で起こされる
悠也
浅野
隣の席の浅野さん、最近よく話しかけてくる、いじめられている僕にどうして絡んでくるのかよくわからない、
学校が終わると、みんな賑やかな中、一人で静かに帰る 陽葵の声が聞きたい、
抱きしめて欲しい、また僕に笑いかけて欲しいそう思った直後だった、
陽菜
美沙
陽葵に声も、顔も、髪の匂いまで同じだった
浅野
思わず大きな声が出てしまった
浅野
美沙
陽菜
いつも通り美沙と帰っていると、隣を通った先輩らしき人に「陽葵」言われたなぜだろう
私の名前は陽菜なのに、でもそれよりどうしてあんなにも、寂しそうで、悲しそうで、悔しそうで、でも、嬉しそうな顔をしていたのだろう。
美沙
陽菜
美沙
陽菜
美沙
陽菜
美沙
陽菜
美沙
陽菜
何時もの所とは、私達が家から1番近い十字路だ。
美沙
陽菜
そう言って私達は分かれた