らっだぁ
ガチャ
らっだぁ
らっだぁ
声に反応したのか力無く顔を上げその光の無き虚な双眸で俺を写した
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
この世界のどこを探してもきっとこれ以上殺意のこもっていない優しい『殺す』はないだろう
ぺいんと
らっだぁ
抵抗しないようになったが1週間に一回はその言葉を聞くが聞くたびに不快な気持ちになる
それに、彼の羽はもう真っ黒だからだ殺して食べても役目をまっとうできないのにと思うが
でもそれを彼が知って仕舞えば完全に壊れてしまうので俺は今日もそのことを内緒に一緒雑談をした
いつも通り25時間作業をしていると部下たちに体を壊すと言われ仕事を取り上げられて俺は渋々森を散歩していた
らっだぁ
らっだぁ
今も着実に溜まっている仕事のことを考えると憂鬱になり休息どころではないし今すぐに仕事をやりたい
そんなことを考えていると何処からともなく美しい透き通る歌声が聞こえてきた
らっだぁ
数ある人外の中でも堕ちていない天使を初めて見た俺はジッと歌っている様子を遠くから見た
歌い終わると天使はなんの警戒もしないで俺の側に駆け寄り言葉をかけてきた
らっだぁ
これでも一応地上の人外を束ねる存在なので力も普通の人外よりは遥かに強いと自覚している
だからこそ、それで逃げられてしまったら悲しいと思い遠くからジッと天使の様子を見ていた
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
天使は人間や地上の生物全てを幸せにするために食用になって幸福分け合う聞いた事があるがその話は本当のようだ
らっだぁ
ぺいんと
ぺいんとは俺に一切警戒せずに出したその手を両手で握りそのまま彼が先程までいた湖の近くにいくために、俺を引っ張って一緒に向かった
彼と別れて仕事もあらかた区切りのいいところまで終わらせた俺は【食用天使】についての本を漁る事にした
食用天使とは天使の階級が高いほどなりやすく寿命が短いのが特徴の天使である事
一切のストレスのない環境で育ち時期になると殺し人々の食材に混ぜればたちまち幸福感がもたらされる事
そして本人も殺され食べられる事に幸福を感じるように教育されたことなど他にも調べれば諸々書いてあった
らっだぁ
ガチャ
ばどきょー
らっだぁ
ばどきょー
ばどが近づき俺が読んでいる本を覗き見ると明らかに嫌そうな声と表情をした
らっだぁ
ばどきょー
現在ではどちらかというと俺たち妖よりの人外になっており羽は金色で正直天使より天使っぽくはある
らっだぁ
ばどきょー
らっだぁ
ばどきょー
らっだぁ
顔を青くして何処かに行ってしまったので嫌な思い出を思い出させれてしまったのだと理解し次はもっと上手く聞こうと思った
そこから何もなく一年が経過した
ばどは勿論食用天使の堕とし方を知ってそうだが教えてくれていないが
ぺんちゃんとの関係も良好で今日も俺は休憩がてらに彼に会いに向かっていた
らっだぁ
森に入った瞬間からこのとても美味しそうな匂いがするのに嫌な予感がした
その匂いは湖に行くにつれてさらに本能を刺激し唾液も同時に出てきだが俺はそれを拭って湖に向かった
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
やはり本能を刺激する美味しそうな匂いの元はぺんちゃんだったようで彼が近づいてくるだけでかぶりつきたくなる
ぺいんと
らっだぁ
まだ俺が強い妖だから理性を保っていられるが………
いいや、違う。強い妖だからこそ彼を喰らい自身の血肉にしたいと思っているのか
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
ぺいんと
この子は一体何を言っているのだろうか?
らっだぁ
らっだぁ
絶対に食べないと言おうと思ったがこれは合う口実になるのだと俺は理解し最後まで言葉を言うことはなかった
らっだぁ
その代わりに俺は食べたいことを彼に伝える事にした
らっだぁ
ぺいんと
無邪気に笑う彼の匂いにだいぶ慣れてきた俺は頭を撫でて今日も雑談を一緒にした
その日の夕方
らっだぁ
ばどきょー
俺は仕事中に彼をわざわざ呼びつけて彼を椅子に座らせ全ての事情を話した
ばどきょー
全ての事情を聞いたばどは観念したように両手をあげて話してくれる様子だった
ばどきょー
らっだぁ
ばどきょー
ばどきょー
ばどきょー
ばどはとても優秀で本当にわかりやすい説明をしてくれ案外堕とし方は簡単なのだとわかった
らっだぁ
そのあと俺はまた仕事をし、眠りについたのだった
コメント
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えへへ…へへ()この時間に見た私は本当に悪魔だと思ってる。でも、この性格極悪rd好きすぎる♡Love(*´ω`*) ㄘゅ
H……。(◜ᴗ◝ )楽しみに待ってます。
もう何時間、、、いや何日でもまってますッ✨