前回の続きです
seungmin
seungmin
LeeKnow
はぁ‥、
“通っている大学の名前”を聞いてきたり、
家の場所などのあまり明かしたくないことを聞いてきたりと、
なかなかに手強かった。
悩み無用だったはずのこのアルバイトで、
唯一の悩みになりつつあった。
LeeKnow
左手で彼の頭をポンと叩く。
これもいつものことだ。
seungmin
LeeKnow
最初は彼もすぐに引き下がっていたのだが、
徐々にこうやって粘ってくるようになっている。
seungmin
リノの首に、中学生らしく健康的で
綺麗な腕が巻き付く。
彼はTシャツ姿なので、素肌の熱を感じた。
勉強と関係のない質問だけではなく、スキンシップも最近妙に増えている。
冷房が効いているので暑苦しいわけではないが、
はたから見るとじゃれ合っているように見えてしまうだろう。
彼はマンツーマンのコースを取っているので、
リノの右隣に誰も座っていないのが救いだ。
あまり見られたい光景ではなかった。
LeeKnow
LeeKnow
彼の腕をはがすと、今度は彼の頭を両手で掴み、
無理やり机の上のテキストに向けさせた。
リノより少しだけ長めで、より色の濃い、彼の髪。
外見はややボサボサな感じにも見えるが、
手に伝わるその感触はとてもサラサラしていた。
癖もないので光沢も綺麗で、
なんとも不思議な髪だ。
seungmin
LeeKnow
seungmin
seungmin
LeeKnow
LeeKnow
LeeKnow
seungmin
そう言って、また生意気な笑みを浮かべている彼の頭を、
りのは軽く叩いた。
(続く)
コメント
2件
あざます。はい。主さんラブッス💕
こういう離婚危機特有のトムジェリ感がとっても好きです。はい。