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木々の新緑と陽射しが眩しい日盛り。
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俺は正直憂鬱だった。
なんだか気分が乗らず、ずっと目つきも死んだまま。
まるで死人みたいだと我ながら思う。
真っ白い腕には赤い線が入り、腹や顔には紫色に染る痣が出来ている。
こんな見た目で誰も友達になろうとするはずもないだろう。
否。
きっと話しかけようとも思わない。
おぼつかない足取りでとぼとぼと登校していると
ドスッ
と誰かに飛びつかれた。
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ポカポカとした笑顔で話しかけてきたのは彼。
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赤羽 瑠夏。
俺と同じクラスのただのいいやつの陽キャである。
なぜ絡んでくるのか正直俺には分からない。
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愛想もなく素っ気ない挨拶を彼に返す。
でも、
怒ったり
悲しんだり
そういうことをする素振りはなく
ただニコニコと
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笑いかける
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なんか、不思議なやつだと思う。
怪我の手当だらけの俺の顔を見て不気味だとは思わないのだろうか。
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海…海か…
海と聞くと夏の風物詩と多くの人は答えるだろう。
だが、俺は昔の友人を思い出す。
確か名前は___。
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海原 時也。
真っ黒な黒髪と
海のように青く澄んだ瞳。
そして、それに負けないような儚い雰囲気。
これがとても印象的だった。
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なんだか、周りの綺麗な景色と馴染んで消えてしまいそうな、
kn
そんな雰囲気だった。
kn
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確かそいつと会ったのも海だったな。
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kn
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もしかしたら会えるかな?
kn
会えるといいな。
kn
なんてぼんやりと考えて
俺が出した答えは。
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YES。という肯定的な選択肢だった
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心を躍らせているのか
柔らかな笑顔を浮かべながら
肩を並べて学校へと
2人で向かった。
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𝒩ℰ𝒳𝒯⇉♡100
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