ねぇ、晴渡村って知ってる?
1つの学校と 1つの神社しか ない小さな村なんだけどね
その村にはある"儀式"が 行われているんだって
その村では 雨が降るとてるてる坊主を 吊るすんだって
吊るした翌日の夜に 転晴ノ儀っていう 儀式を行うの
空に祈るんだって
神様に晴天を もたらすように
そしたらね 翌日には雨が止んでいるの
台風のような雨風でもね。
でもね、いつも儀式を した後は
1人失踪してるんだって。
ガタンゴトンと 身を揺られながら
私、橘 柚月は とある村に引越しします
柚月
私はこれから "晴渡村"という村に行く
私が村に行く理由は ただ1つ
村で…晴渡村で 突如、失踪した兄を 探す為だ
柚月
終電〜終電。
柚月
周りは山に囲まれており
家も所々にしか 建っていない
柚月
祖母に送ってもらった 地図を頼りに村へと目指す
暫く歩いていると
祖母
柚月
柚月
祖母
柚月
祖母
祖母
祖母
柚月
柚月
祖母
ここで、この村で 暮らす為に ある条件を出された
晴渡村について 何も詮索しない事
それが一緒に暮らせる 絶対的な条件
だけど、それを私は これから破る事になるだろう
祖母
柚月
祖母
柚月
暫くして祖母が出かけた
私はそれを見計らって 私はある部屋に向かった
柚月
ここは私の兄 朔が使っていた部屋だ
兄の橘 朔は 高校生の夏に この村にやってきた
1人の友人と共に
だが、暫くして 夏休みが終わる半月前に 突然、帰ってきた
柚月
家に帰ってきたと思ったら
警察に捜索願いを 出すよう母に頼んでいた
理由を問いただすと 一緒に行っていた友人が 晴渡村で失踪したとの事
だけど、警察は それを事故として処理をした
それから兄は暫く 部屋から出ることはなかった
だか、約半年経った頃 兄は部屋から出て
また、晴渡村に行った
母
母
朔
朔
柚月
柚月
朔
朔
この時に強く 止めていれば。
柚月
柚月
友人と同じように 兄も失踪をしたのかもしれない
柚月
柚月
私は約束を破ってでも 確かめたい
兄が生きているという望みを
そして、晴渡村の全てを。
1話1話 長くなると思います
村とか儀式の説明は 物語が進んでから説明します