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満員電車に揺られながら僕はワイヤレスイヤホンを左耳だけに付けて音楽を聴きながら高校に向かっていた。
僕は春に長野から上京してきた。
今は一人暮らしをしている。
僕は人が苦手。
人が沢山いる所なんて尚更。
なんで人がわんさかいる東京に引っ越してきたかというと
音楽系の道に進みたくて、
大学とかも...東京の方が沢山あるじゃん、?
だから親が「はやいうちから慣れておいた方がいい」 って勧めてくれたんだ。
今は5月。
東京での生活も慣れてきた。
かといって人が狭い空間で密集しているのは嫌い。
慣れない。
なので出来るだけ感覚を閉ざす。
目を瞑り、
耳は必要なことは聞こえるように片耳だけ塞いでいない。
人の匂い....
加齢臭やきつい香水....
この空間にはたくさんの人の匂いがする。
それも苦手だからマスクをして口で息をしている。
電車や密室は人が吐いた息をそのまま吸っているようで 気分が悪い。
登下校がいつも憂鬱だ。
今日もいつも通り、人に囲まれながら電車に揺られている。
今日は少しフラフラする。
今日提出の課題を昨日徹夜で頑張ったからだ。
ストレスのせいか、いつもより気分が悪い。
気分転換に最近ハマっているYouTubeで見つけた 弾き語りを聴いていると....
キィィィィィイイイッ_____.
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電車が急に止まった。
そう僕は感じたが、東京駅に着いたそう。
直前にアナウンスで注意喚起されていたみたいだが、 イヤフォンとぼーっとしていたのが 相まって聞こえなかった。
僕は手すりを軽くしか掴んでいなかったため、 隣のリーマンにぶつかってしまった。
ドンッ...
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そう小声で呟くリーマンに悪寒が走った。
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僕の腕をがっちり掴むリーマン。
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急に電車の中に酸素が無くなったみたい。
呼吸ができない。
東京駅は五分ぐらい滞在する。
今もドアが空いている。
なのに。
なのに息が苦しい。
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助けて。
そう思い周りを見回す。
でも、誰もこちらを見ていない。
見ていたとしても
面白がっている目。
冷たい目。
皆面倒くさいことに巻き込まれたくないのだろう。
誰も助けてくれない。
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気持ち悪い。
酸素を吸っている感じがしない。
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自分の呼吸が荒くなるのを感じる。
そういい、僕の腕を引っ張る。
強い力、抗えない。
「あの、」
そう言いながら誰かがリーマンの腕を掴む。
?
誰..、?
そう思い顔をあげる。
..見た事のある顔。
..サッカー部の
🎸💙
🎸💙くん..、?
🎸💙
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僕はこくっと頷く。
🎸💙
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何を言っているのか分からなかった。
恐怖で涙を堪えきれずに流す。
これ...息できてる、?
わからない。
手が震える。
酸素が足りない。
人が
こいつが
怖い。
怖い怖い怖い怖い。
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🎹💛
🎸💙
僕の後ろをそいつは歩く。
もうダメだ...。
そう思った途端、
ゴンッ!!!!
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🎸さんはそいつの腹に飛び蹴りを1発食らわせ、 車両の中に押し込んだ。
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🎸💙
🎸💙
🎸💙
「ドアが閉まります。」
そうアナウンスが流れるとプシューという音と共に扉が閉まっていった。
車両の中で暴れているリーマンは シュールで少し面白かった。
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僕がお礼を言おうと喋ると....
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🎸💙
🎸💙
🎸💙
さっきまで苦しかったのに
すっかり楽になった。
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🎸💙
そういうとペットボトルに入ったお水を差し出してきた。
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🎸💙
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それから僕たちは沢山自分たちのことについて話した。
出身、部活、最寄り駅....
実は🎸さんの最寄りは僕の家より遠いらしい。
今日はいとこの家に泊まってたから 東京駅から乗ったとのこと。
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🎸💙
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🎸💙
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🎸💙
彼は柔らかい表情のまま
🎸💙
そう答えた。
これが僕の恋に落ちた瞬間だった。
結さんからのリクエストで 新連載スタートです!!
こちらは🔞要素がないキュンキュンできるお話にしようと思います!!
💛💙の物語です!
プロフィール
🎹💛 高校1年生/男の子 好きな人/💙
🎸💙 高校1年生/男の子 好きな人/?
これから❤️も出てくる予定ありです!
コメント
20件
えもう、、、、好きですほんとに大好きです
楽しみすぎる…!!!!!! 💛💙の恋が実るかな〜!? ❤は恋のキューピットかライバルどっちかとかかなー?!
ちょっと💙さん顔もイケメンだけど性格までイケメンとか流石やな😭