朝
まだ外は薄暗く、私ともう一人しか居ない車両には電車が揺れる音が響いている
名前も通っている学園も知らない
1ヶ月程前から乗り始めた人
鞄を抱き枕の様にして眠っているけれど、その顔ですら格好良いと思う程に顔が整っている。
彼が私に話しかけてくる事は無い
でも、私が彼に話しかける事はある
突如、車両内にノイズ混じりの声が響いた
『まもなく…虹桃町でございます』
『お降りの方はお忘れ物が無いようご注意ください』
虹桃町
彼が降りる駅だ
あ~あ
彼との時間ももう終わりか…
私は音をたてないよう立ち上がり彼の元へと向かう
彼に朝日が当たり、ふわふわな髪がキラキラと光っている。
桃
彼が起きていない限り聞こえない様な声で呟く
『まもなく虹桃町を発車いたします…』
あぁ起こさなきゃな…
肩を軽く揺らしながら、
桃
桃
??
??
桃
桃
??
そう言うと、彼はさっきまで寝ていたのが嘘の様に足早に電車を降りた
ありがとうと私に言い残して
これが、最近の私の日常であり日課だ
電車を降りて、少し歩くと幼馴染が居た
??
赤
??
赤
いや~にしても起こしてくれたあの子に感謝だな
まぁウソなんだけどね
目を瞑っているだけで寝ているって思っちゃうんだもん笑
そんな所も可愛いけど
1ヶ月前に定期を落としてたから拾って届けた時から惹かれてた
勿論、定期を拾っただけだから名前しか知らない
のあ、桃木のあ
かわいいあの子にぴったりな名前
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桃
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赤
黄
緑
赤
緑
ニヤついていたらしい でもしゃーないやん 好きな子からの褒め言葉だよ? ニヤつかないほうが無理だろ
でも、 もうそろそろ仲良くなりたいな 俺の名前を知ってもらいたいし、 学校だって知りたい 連絡先も交換したい
…もうちょっと
もうちょっと待っててね?
赤
テーマは日課と両片想い的な感じ?です
私性格に惚れた話よりも顔に惚れた話の方が好きなんですよね
↑個人の意見です
こんなゴミネタでよかったらご自由にお使いください!( ˶'ᵕ'˶)
♡500超えたら長編にしようかなと思ってます!