蘇枋
オレは何事も無かったかのように
ただ"嘘"をつき
人を騙し
要求を飲ませて
自分が相手を思うように操作する
いわゆる"司令塔"のような役割だ
でもオレは………それが嫌い
出来れば人を騙したくない
悲しい顔をさせたくない
もうあんな顔は見たくない………
蘇枋
そんなことを思っていた
学校に着いて
オレは1年1組だそうだ
これから裏切らなきゃいけない人の名前なんて
見たくない………
だから、誰も見なかった
どんな人がいるのか………とか
こんな有名な子もいるんだ………とか
………そんなことも思うことが出来なかった
裏切ったと言えば………
師匠………だなぁ………
オレがオレを守るために
人を守るために教えてくれたのに
オレは………オレは………
人をねじ伏せて、騙して………
そのために使うことになってしまった
ごめんなさい師匠………
裏切って………ごめんなさい
蘇枋
ガラッ
蘇枋
クラスメイト
今までと同じように
"偽"の笑顔と言葉で………
蘇枋
クラスメイト
一体どんな子がいるんだろう………
でも、たとえどんな子でも
嘘をついて、裏切らないといけないんだもんね
そう………たとえ………どんな子でも………
ガラッ
蘇枋
楡井
蘇枋
………
はる………か………?
なんで………ここにいるの?
桜
桜
ダメだ………裏切るんだぞ………
裏切んないと………
オレと遥も………
蘇枋
蘇枋
蘇枋
桜
桜
桜
楡井
楡井
楡井
楡井
楡井
なんか色々言ってるけど………
何も聞こえないや………
………
蘇枋
楡井
あえて嘘を………
蘇枋
桜
桜
蘇枋
桜
ひっかかるんだ………
オレはもういないから
当たり前か………
"桜 隼飛"だってことに………
遥も………誰も気づかない
まぁ………別にいいか
楡井
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
悪霊………か………
楡井
桜
悪霊………ね
遥の………いや、"桜君"のお母さんが
オレにとっては"悪霊"………なのかな………
でも………なんで遥がここに………いるんだ………
いたら………
オレは………
オレは………
どうしたらいいんだよ………
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
桜
今は………言えないな
コメント
3件
続き楽しみ☆