どうも、ロボトミーと申します。
どこにでもいる、普通のロボットになりたかったんですが
…わたしには、脳みそがあります。
実はみんな、脳みそがあらず、
私しか言語を喋ることができません。
いや、言語を喋るロボットはいるかもしれません。 でも、少なくとも私は見たことがありません。
なので、会話が成り立たず、
毎日退屈です。
更に、肩には
#13と赤い文字で書かれており、不気味です。
最初見たときは、びっくりして、慌ててたけど、
特に危害を与えてくるわけでもないし、
痛む、などもありません。
なので、そのうち気にしなくなり、
忘れかけていました。
あの時までは。
先日、美術館に行ってきました。
美術館は、おそらく前いた人間が残していった建造物だと思われます。
そういえば説明してなかったんですが
この地球に人類はいません。
そのことについては後で説明します。
それで、話を戻します。
正直、美術館に飾られている絵は、何も芸術の意味も理解していないロボットたちが書いた絵になります。
大体の芸術は、
たまたま筆を持って
たまたまペンキで塗って
たまたま作品名を書いて
たまたま飾ったという、
奇跡に奇跡を重ねたような確率でした絵は投稿されません
そのため、絵はとても少ないです。
らたはたわたらたや
こんなものしかありません。
でも、なにか手がかりが見つけられるといいなって
見に行ってました。
そこで、ある作品に目が止まりました。
#6
ロボトミー
思わず声が漏れてしまいました
そう、確実に言語を理解しているロボットなんです。
白のキャンバスに、赤い文字で"死"と書かれた作品でした。
ロボトミー
ロボトミー
それから私の目標は、いつの間にか
この人物に会いに行く
という目標になっていました。