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時は平安。左大臣家の姫である私は、脇息に寄りかかりながら大きな溜息をついた
紗世
紗世
小春
紗世
紗世
紗世
小春
小春は私付きの女房。幼い時から一緒 に過ごしている。破天荒な性格な私と違って穏やかでしっかり者。正反対な気質だけど私たちは姉妹のように仲が良い
紗世
小春
小春はしばらく考えた後、口を開いた
小春
小春
紗世
紗世
小春
小春
紗世
小春
紗世
そう言うと小春はやれやれというように首をすくめた
小春
小春
小春
小春
小春
紗世
小春が結婚を意識しているなんて初耳だ
紗世
小春
紗世
紗世
小春
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
小春
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
小春
小春
入内とは帝(天皇のことね)に嫁ぐこと。自分の娘を後宮に入れることは貴族の夢でもある
紗世
小春
紗世
小春
そう言うと小春は転がるように部屋を出ていった
紗世
紗世
紗世
紗世
なぜ小春にあんな話をしたのか
それは世間で言うところの私の評判は決して良くないからだ
左大臣の姫は何もかもが変わっている。関わると厄災が降りかかるに違いない
これが、私の今の評判
さいってい!でしょ
そのせいで小春にはさんざん苦労かけてしまっている
紗世
紗世
紗世
そう。私があえて帝の名を出したのはちゃんと理由があったのだ
紗世
紗世
しかしここは平安時代。呪い、生霊、鬼などが信じられている世の中
貴族は占いで一日の生活を決め
日が悪ければ物忌みと称して外出もしない
我が家はお父様がそういう事を信じていないから比較的自由に生活している(表向きは皆に合わせているけどね)
それともう一つ
これがかなり重要
私は、平安の美の基準から外れている
スラリとした背丈に小さな顔
パッチリとした二重の大きな目
緩くウェーブのかかった栗色の髪
個人的に、この顔は大好きだし
悪くない。と思うんだけど
髪は漆黒。真っ直ぐで長いほどよし。とされているし
目も切長の細い目が美人の条件なのよね
ふくよかな女性の方がモテるみたいだし
だから、その基準にあてはまらない私は…
ごにょ ごにょ ごにょ ごにょ
てわけ
ちなみに、小春も私と同じようなスタイル
容姿のことを気にしないようにと
お父様が私と同じような髪色の娘を探し出してくれたらしい
でも、私と違って
小春は自分の姿に納得いってないみたい
でもその小春が結婚を意識しているとなれば
私も早く結婚して
小春の結婚をサポートしたいじゃない?
出来るか分からないけどやるしかないわ!
あ〜あ。もっと違時代に産まれたかった
そうしたら、もう少し生きやすい世の中だったかもしれないのに
左大臣
紗世
紗世
紗世
紗世
左大臣
左大臣
紗世
さっき慌てふためいて部屋を出ていったのは、噂を流すためではなく
お父様に報告に行った。と
紗世
小春
左大臣
左大臣
左大臣
左大臣
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
左大臣
紗世
左大臣
左大臣
左大臣
左大臣
小春
紗世
左大臣
左大臣
左大臣
左大臣
左大臣
左大臣
お父様が慌ただしく出ていった後、私は呆気にとられしばらく呆然としていた
まさに、この親にしてこの子あり
あっ!自分で言っちゃった
お母様は、おっとりとされているんだけど…
女の子は父親似が多いって聞くけど…
本当なのかしら?
私がいろいろ思いを巡らせていると、心配そうに小春が声をかけてきた
どうやら、この騒動は自分のせいだと思っているらしい
小春
小春
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世
小春
紗世
紗世
紗世
紗世
小春
紗世
紗世
小春
紗世
紗世
紗世
紗世
紗世