くるりんぱ
くるりんぱ
くるりんぱ
くるりんぱ
くるりんぱ
くるりんぱ
ya.
jp.
ya.
ya.
ya.
床に横たわって
ふと壁に掛かった時計を見る
もう朝の10時をまわっていた
どうやらあれから 8時間は経ってるらしい
ya.
ずっと嘔いていたからだろう
口の中が血でいっぱいだった
喉が痛い
頭も痛かった
身体に力が入らない
ya.
まただ
ya.
嘔吐物と一緒に
真っ赤な液が床に落ちる
ya.
何度もこれを繰り返していた
えと姉は病院で家にはおらず
力が入らないので 誰かに連絡も出来ない
ya.
ya.
ya.
ya.
ピンポーン
ya.
<ゆあんくーん
<そろそろ起きろよ!
うりとひろくんの声が聞こえる
ya.
ya.
ya.
ya.
<ゆあんー?
声が近づいたり遠くなったりを 繰り返す
ya.
ガチャッ
ur.
hr.
ur.
hr.
ur.
うりが俺の身体を起こす
何故か感覚がない
死
そんな言葉が頭を突く
ふわふわした感覚になる
焦った顔でうりが話しかけてくる
でももう
何を言ってるのかも
わからない
数時間前
et.
et.
et.
ur.
hr.
no.
et.
ur.
hr.
et.
その日その時
僕に聞こえた声
うっすら目を開けると
窓枠に一輪の花
あの花の花言葉は
「慰め」「感謝」
そして
「喜び」
自分の目覚めを 祝うかのような花で嬉しかった
ur.
hr.
no.
et.
no.
ur.
hr.
no.
ur.
hr.
ur.
no.
et.
et.
no.
hr.
ur.
no.
et.
no.
それから検査を行って
色々していたら 昼過ぎになってしまった
no.
et.
no.
et.
no.
et.
no.
et.
no.
et.
et.
et.
no.
et.
et.
no.
no.
et.
no.
no.
et.
no.
ピンポーン
ur.
何度もインターホンを押すが
一向に出てくる気配がない
hr.
ur.
ガチャッ
ur.
hr.
あいつ不用心にも程があるだろ…
と心の中で思う
ur.
何故だろう
なんだか嫌な予感がする
hr.
ur.
hr.
どうやらひろくんも そう思ってるらしい
ur.
hr.
ur.
hr.
ur.
hr.
ur.
hr.
hr.
ur.
ur.
ur.
hr.
ur.
扉を開けるとそこには
床に倒れているゆあんがいた
hr.
ur.
そう言ってゆあんの身体を起こす
ur.
hr.
周りを見ると
恐らくゆあんが戻したであろう
嘔吐物とそれに血が混ざったものが
恐ろしいくらいに床にある
ur.
ur.
ur.
hr.
急いで救急車を呼ぶ
後15分程度で着くと言われた
ur.
hr.
ひろくんが切迫した顔で俺を見る
ur.
hr.
hr.
hr.
ur.
ur.
もう少しでくると言いかけて思う
果たして15分は早いのだろうか?
ur.
hr.
ur.
大学生の知り合いの名前を出す
hr.
hr.
知り合いは驚くほど早かった
15分の救急車に対して約5分で来た
rn.
ur.
rn.
rn.
hr.
ur.
何度もお礼を言うと
rn.
rn.
心の広い人だと心の中で思う
約5分くらいすると
rn.
hr.
ur.
rn.
rn.
ur.
hr.
rn.
hr.
ur.
ur.
hr.
ur.
hr.
rn.
rn.
rn.
ur.
一言残して俺たちは車を出た
あんなことになるなんて
頭の何処にも入っていなかった
どうして
一生懸命頑張ってる奴が
いつもいつも…
苦しい思いをするのだろうか
あいつは何も悪くないのに
ただの…
ごく普通の男子高校生だ
まだまだやりたい事だって
たくさんあるだろうに
あの日
ゆあんが巻き込まれたあの事件
あんな事に巻き込まれてなきゃ
今頃楽しく友だちと…
兄と姉と笑ってたろうにな
jp.
もう何日部屋から出てないか忘れた
学校も毎日休んでいる
こんな生活にも もう慣れた
時々
"あの人"の声が頭の中に響いた
もう…
思い出したくない顔
自分のしてしまった事に
耐えられず
自分勝手に
死
という言葉が浮かんだ
その時だった
dn.
jp.
jp.
すぐに疑問が湧く
何故ここに俺の先輩であり
親友でもある二人がいるのだろう
mf.
もふくんが慌ただしく声を出した
jp.
dn.
"あの人"の苗字がチラつく
dn.
jp.
名前を聞いただけで 涙が零れそうだった
今更謝ったって
許してくれるわけがない
mf.
jp.
病院という言葉に反応してしまう
何かあったのだろうか…?
dn.
jp.
jp.
名前を聞いただけで 涙が零れそうなのに
顔なんて見たら
mf.
dn.
jp.
jp.
jp.
jp.
『先輩』なんて言えなかった
俺に先輩なんて言う資格はない
dn.
jp.
jp.
jp.
dn.
dn.
dn.
dn.
ゆあんくんのこと
『好きなんだから』
next
桜の咲く季節に消える先輩