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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

Situation

・もしも道端で拾った猫が人間に変化したら。 ・トラゾーさんは上京したばかりで、家賃の安いアパートで一人暮らしをしています。 ・クロノアさんは元猫なので、人間の言葉が話せません。 ・1シチュエーションにつき、短編の様に数話に分けて投稿しようと思います!

夕方頃、晩ご飯の材料の買い出しを終えて、帰路についていた。

トラゾー

割引セール間に合って良かった〜

トラゾー

あれも買えたし、これも買えたし

トラゾー

買い忘れないな、うん

買い物袋の中身を確認していた時だった。

視界の端に、動く小さな何かを見つけた。

トラゾー

それは、黒い猫だった。

首輪は身に着けておらず、その毛並みの悪さは見ただけで分かる程だ。

トラゾー

野良猫か…

歩き去ろうとした時、黒猫の右後ろ足だけが地に着いてない事に気付く。

よく見ると黒猫の動きもぎこちなく、怪我を負っている事が分かった。

トラゾー

怪我してるのか

トラゾー

大変だ、獣医に見せなきゃ

そう思い至り、黒猫を保護しようとする。

野良猫は警戒心が強いと聞くが、黒猫は暴れること無く、すんなり抱き上げられた。

トラゾー

大人しいな

トラゾー

よし、動物病院に行こう

が、重大な事実に気付く。

先程の買い出しで、財布の中身が小銭しか無いと言う事に。

無駄遣いをしない様にと、必要な分しか持ち歩かない様にした事が仇となった。

トラゾー

あーしまったな…

トラゾー

一旦家に帰って、お金を持って来なくちゃ

トラゾー

ごめんね、猫

トラゾー

少しの辛抱だから

黒猫の怪我に刺激を与えない様に注意しながら、自宅へと急いだ。

アパートへ到着し、階段を上がって行く。

トラゾー

猫、大丈夫か?

黒猫に呼び掛けながら、鍵を取り出し、玄関を開けて中へ入った。

厚手のタオルを敷いて、そこに黒猫を寝かせた。

トラゾー

ちょっと待っててね

トラゾー

あれ、無いな

トラゾー

あ、ここか?

棚の引き出しを開けてお金を探していると、突然、後ろからぽんっと栓抜きの様な音が聞こえた。

驚いて振り向くと、白い煙が発生していた。

トラゾー

うわっ、何?!

トラゾー

…って、誰?!

霧散していく白煙の中に、動物の耳と尻尾を生やした青年がいた。

黒猫を寝かせておいていた筈のタオルの上で、横座りをしている。

トラゾー

ちょ、君!

トラゾー

猫、踏んでない?!

慌てて青年の両肩を掴んで退かそうとするが、それは青年の右足が視界に入った事で止まった。

右足に怪我を負っている。

トラゾー

えっ…

トラゾー

もしかして、君

青年は透き通る様な翠色の瞳で見つめて来る。

黒猫も同じ瞳をしていた。

トラゾー

猫…?

これが二人の出会いのきっかけだった。

トラ×クロのおにゃんこシリーズ(=^・・^=)

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コメント

5

ユーザー

やばいめっちゃ好きやわ(๑♡∀♡๑) もっと早く見つけたかった( ˙-˙ )

ユーザー
ユーザー

どうしよう、、、めっちゃ好きだ、、えめっちゃ応援してます!頑張ってください!

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