トラゾー
トラゾー
クロノア
黒猫と思わしき青年は怪我が傷んだのか、苦い表情を浮かべた。
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
青年は一言も発さず、こちらを見つめている。
トラゾー
トラゾー
トラゾー
青年の右半身を支えながら、病院へと向かった。
病院で丁寧な手当てを受けた青年と共に、アパートへ帰って来た。
医師によれば、縫うほどの怪我では無いと言うので、安心した。
トラゾー
トラゾー
クロノア
青年は尻尾の先を小刻みに動かしながら、自身の手当てされた右足を見つめている。
包帯に興味がある様だ。
トラゾー
クロノア
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
急いで玄関まで行くと、そこにはくたびれた買い物袋があった。
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
トラゾー
頭が混乱する一歩手前で思考を止め、無難に味を薄める事にした。
1時間後…。
折り畳みの卓袱台を部屋の真ん中に起き、二人分の座布団を設置して食事の場を用意した。
そこへ先程作った、冷やし中華二皿を持って来た。
トラゾー
透明なガラスの皿に盛られた冷やし中華には、ささみときゅうりの千切りが入っている。
トラゾー
クロノア
青年は右足を引き摺りながらこちらへ来て、見様見真似で座布団の上に座った。
トラゾー
クロノア
トラゾー
青年の右手を持って、その掌に箸を乗せ、正しい持ち方をさせる。
目の前で麺を啜って食べて見せると、青年もぎこちなくだが、真似て食べ始めた。
トラゾー
クロノア
相変わらず何も話さないが、目を輝かせて食べる姿は幼子を見ている様で癒やされた。
トラゾー
トラゾー
そう言って、既にささみが消えた青年の皿に自分のささみを入れてあげた。
クロノア
ささみの入れられた自分の皿とこちらの顔を交互に見て、『いいの?』と言っているかの様な顔をする青年。
トラゾー
トラゾー
そうして時は経ち、皿洗いを終えた頃。
トラゾー
そう、洗濯と言えば。
トラゾー
クロノア
青年、着ている服だけでなく、体も含めて全体的に汚れているのである。
トラゾー
青年の汚れ様を見て、謎の使命感に駆られ、呪文の様にそう呟く。
次回、お風呂に入れたいトラゾーと入りたくないクロノア。デュエルスタンバイ
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デュエルスタンバイっ!