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め っ ち ゃ 好 き で す ✨
俺はそのカフェに足を踏み入れた
カランカラン
俺が座ると同時に
店員さんが
"こちらのおしぼりをどうぞ"
と、おしぼりを渡してきた
すごくちゃんとしてる所なんだな、と思う
黒
俺は
たまたま持っていた本を取り出した
それから静かに読み始めた
コーヒーを頼んで
本の右側が厚くなって来た頃だった
黒
遠くから聴こえてきたのは
とても綺麗で
唯一無二と感じる程の音色だった
俺はそのピアノには目をやっていなかった
ただのインテリアだと思っていた
まるで
""死んだピアノ""みたいだった
でもそのピアノは
"生きていた"
綺麗な音色を奏でて
とても輝かしく生きていた
曲が終わり
カフェ全体に拍手が響き渡っている時だった
黒
俺は無意識に
黒
その音色の方に歩き出していた
黒
俺が想像していたのは
もっとベテランな
おばあさんだった
でも違った
そこで弾いていたのは
とても顔立ちが整っている
学生の男の子だった
___
___
無言で来たことに驚いている彼は
おどおどしながらその言葉を発していた
俺の答えは
黒